医師として伝えたい…「爆笑」が身体に大きな影響を及ぼすワケ ※画像はイメージです/PIXTA

笑うことは健康にさまざまな好影響を与えます。本記事では在宅療養支援クリニック かえでの風 たま・かわさき院長の宮本謙一氏が、「笑いと健康」について、医師の立場から解説していきます。

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「笑いが体に良いワケ」…医師の見解

笑うことはとても大切なことであり、体にも良いことは、ほとんどすべての人が実感していると思います。

 

では具体的に、笑いはなぜ体に良いのでしょうか。

 

まず、笑いは「腹式呼吸の連続」です。お腹に手を当てて笑ってみるとよく分かります。「腹を抱えて笑う」「笑い過ぎて腹が痛い」といった表現もあります。腹筋を効果的に使う腹式呼吸自体がとても体に良いと考えられています。

 

そして腹筋だけではなく、笑いはまさに全身運動です。顔の表情筋から首の筋肉、胸の筋肉、そして足の筋肉まで、全身の筋肉を使います。笑いは非常に体に良い全身運動、有酸素運動なのです。

 

そして、笑うことによって誰もが気持ちが楽になると思います。

 

医学的にはたくさん笑うことでストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが減少することが知られています。良い運動をしてストレスが減少すると、血圧が下がり、血糖値が下がる、さらには中性脂肪が減るといった生活習慣病の改善効果も期待できます。

 

それに加えて、たくさん笑うことで血管内皮細胞の働きを改善させ動脈硬化を抑制するという研究結果もあります。

 

また、笑うことで痛みを改善するという研究結果もあり、たとえば関節リウマチなど慢性的に痛みを感じる疾患をもつ方や、がんの痛みを感じている方について、治療に笑いを取り入れることで痛み止めの量を減らすことができたというデータもあります。

 

さらに、在宅療養中の方でつらい症状が持続して抑うつ状態になるケースも少なくありませんが、笑いにはうつ病を予防したり改善したりする効果も認められています。

 

そして、最近注目されているのが認知症予防です。たくさん笑う人とほとんど笑わない人を比較すると、たくさん笑う人のほうが認知症になる確率が数倍少ないという研究結果もあります。

 

このように笑いにはさまざまな効果があり、私たちすべての人間にとって笑いは非常に重要なのです。

在宅療養支援クリニック かえでの風 たま・かわさき 院長 医学博士

奈良県立医科大学卒業後、同大学の医局「第2内科」に入局。

第2内科の専門は喘息、肺気腫などの慢性呼吸不全、肺がんなどの呼吸器疾患、感染症、白血病など。病棟にて多くの患者の「緩和ケア」や「看取り」を経験。

誰もがいつかは「死」を迎えるという当たり前の事実に対して医師として何ができるかを考え、医師になって7年後に公衆衛生医師となる。

治らない病気をその手前で食い止めること、すなわち病気の予防に力を入れる。具体的には結核や新型インフルエンザなどの感染症対策、小児救急医療や周産期医療に関連する児童虐待対策、がん対策や生活習慣病対策などに従事。

2011年3月、東日本大震災の被災地の自治体や保健所に長期間派遣されたことを機に、もう一度、現場の医師として歩むことを決意。

その後、在宅医療の現場にたどり着くなかで「笑いヨガ」と出会い、「笑い」を在宅医療に取り入れる活動を行っている。がんや認知症を含めさまざまな疾患のある方に、在宅で穏やかに、楽しく過ごしてもらうことがモットー。

著者紹介

連載在宅医療を楽しみ、たくさん笑って過ごすために

※本連載は、宮本謙一氏の著書『在宅医療と「笑い」』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

在宅医療と「笑い」

在宅医療と「笑い」

宮本 謙一

幻冬舎メディアコンサルティング

在宅医療は、通院が難しい高齢の慢性疾患の患者さんや、がんの終末期の患者さんなどが、自宅で定期的に丁寧な診察を受けられる便利な制度です。 メリットは大きいのですが、うまくいかないときもあります。 医師や看護師…

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