(※写真はイメージです/PIXTA)

日本国内ではステータスが高く、女性が「結婚したい職業」では常に上位にランキング入りする医師。一方で離婚率が高い職業という説があり、「24時間相談受付」「LINEのIDを公開」するという型破りのスタイルで依頼を受けている銀座さいとう法律事務所の代表、齋藤健博弁護士のもとにも、医師のリコカツ(離婚活動)案件が殺到しているといいます。今回は、実際に齋藤弁護士に寄せられた実例をレポートします。※弁護士業の守秘義務遂行のため、一部の内容変更をご了承ください。

奪ったものは奪われる

「雅人さんと紗栄子さんのケースでもわかるように略奪婚は、自身が思い描いたような幸せな生活はまず送れないと考えたほうがいいでしょう。雅人さんにとって再々婚相手となる彩菜さんも然り。彼女と雅人さんの出会いはギャラ飲みですから、お金目当ての結婚であると容易に想像できます。彼女は紗栄子さんとお子さんに、雅人さんがいくら支払っているかさえ知らずに、医師の妻という地位にあぐらをかいているのかもしれません。

 

毎日のように不倫、浮気、離婚などの男女問題について相談を受けてきて思います。不倫や略奪婚は、確実に誰かを傷つけ幸せを奪った事実を一生、忘れないほうがいいと。不貞の代償はあまりにも大きすぎるのです。雅人さんは不動産投資を含めて年収8000万円と高収入を稼ぎ、慰謝料や養育費の支払いに困ってはいませんが、その年収が一生涯保障されているわけではありません。もし、事故や病気で雅人さんが要介護になった場合、彩菜さんが面倒を見てくれるのかどうか……。

 

弁護士としてご相談を受けているうちに、婚姻届という紙切れ1枚で関係を縛り合うのは難しい時代に突入したのかもしれないと実感していますし、人生は一度きり。リスクを背負ってまで人生をともに歩みたい相手と出会ってしまったのであれば、離婚も選択肢の1つかもしれません。ただし私は以前と変わらず今後もご相談者の不貞には必ず、『やめましょう!』と言い続けます」

 

数多(あまた)の実例に接してきたからこその、齋藤弁護士の重みある言葉。胸に突き刺さった人もいるのでは。前人の例を参考に、清く正しく生きていきたいと思わされるインタビューでした。

 

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