婚姻中に別の女性と同棲し、理想は一夫多妻制。芸能人であればネットで袋叩きにされる主張で、日本の法律にはそぐわない倫理観ですが、雅人さんは悪びれず、大真面目に断言したといいます。
筆者が過去にある男性医師を取材したときのこと。彼が、「(女性関係で)妻には迷惑をかけた」と言っていたのを思い出しました。加えて、医師ではありませんが一代で財を成した男性の言葉も。
「地位と名誉、富を得た男は浮気したがるもの。それぐらいエネルギッシュだからこそ仕事で成功したのだし、仕事で成功すると自然と女性が寄ってきて、浮気するチャンスが増える」
もちろん、地位と名誉と富という、ある意味「三種の神器」を手に入れた、男性全員の意見とは捉えていません。ですが、雅人さんの意見に同調する方には覚えておいていただきたいです。妻は、自身が思うよりもっと早い段階から、夫の異変に気づいていることを。
女性に備わる、理屈では説明したがい第六感
多くの女性には、理屈では説明しがたい第六感が備わっています。別取材で、ある識者に「女性はなぜ直感が鋭いのか」と質問した際のコメントを記載します。
「女性は子どもを産む、産まないに関わらず、子どもを危険から守る本能を備えています。まだ言葉を話せない赤ちゃんの思いを、泣き声だけで母親のみが汲み取れるケースが代表例です。不倫は、家庭を壊す子どもにとっての危機。子どもを守ろうとする、母親の“危機察知センサー”が発動してもおかしくありません」
「子どもを産む、産まないに関わらず発動する“危機察知センサー”」というコメントに、筆者は強く共感しました。30代の知人女性が同棲相手の浮気に気づいたときに、黙認。虎視眈々と経済力を身につけ、自立をかなえた瞬間に、浮気相手とのスマホでのやり取りをスクショした画面を見せて、キッパリと別れを告げた例を知っているからです。
妻はきっと気づいている…
紗栄子さんは、母親としての“危機察知センサー”が働き、雅人さんと別居に至ったと推察できます。筆者はバツイチなので実感していますが、別居や離婚に至る理由は、1つのみでは実行に逡巡します。おそらく紗栄子さんは、雅人さんの不倫にも気づいていたからこそ、雅人さんが家を出ていっても呼び戻さなかったと思われます。
その後5年間の別居中に、3年間の離婚協議を経て2人は離婚に至りますが、紗栄子さんは法外な養育費を請求します。その額とは。また、雅人さんが支払った財産分与額や慰謝料、養育費とは――。詳報は次回に続きます。