(※画像はイメージです/PIXTA)

年齢を重ねていくと、周期的に「怪しい儲け話」がやってくるという。そもそもそんなにうまい話がゴロゴロ転がっているわけはなく、本当にうま味があれば当事者だけで儲けを独り占めにします。とにかく、50歳過ぎての博打は身を滅ぼすから気をつけたほうがいいというが…。※本連載は松尾一也著『50代から実る人、枯れる人』(海竜社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

そこで晩年まで収入を得られる方法を考えると、毎月、ある金額が途切れず入金されるシステムを持つことが大事です。

 

①不動産などの家賃
②投資信託や株取引などの投資によるリターン
③自分のスキルやネットワークを活用してビジネスを続けること

 

この3つが経済的に生活を枯れさせないパターンとなります。

 

とにかく細くとも長く、キャッシュが永続的にフローすることをイメージしましょう。

 

そうたやすいことではないこともわかります。

 

特にゼロから始める人はもうお手上げ状態かも知れません。

 

しかしながら50代ならまだまだチャレンジが可能で、「金の卵を産むニワトリ」を育てることに専心すべきです。

 

勇気と想像力を持って今から学び、その糸口をみつけ手を打ちましょう。

 

周期的にやってくる「怪しい儲け話」には乗らない

▼枯れる人=虎の子を奪われる

 

本業の中で、大抜擢や大躍進の話というのはなかなかやってきませんが、面白いもので周期的に「怪しい儲け話」はやってきます。

 

上場間違いない企業に出資しませんか。

今ならほぼ(?)元本保証で年率10%の利子をお渡しできます。

お互い1000万円ずつ共同出資者になりませんか。

 

──こんな感じです。

 

私も事業を始めた頃に「日本有数の詐欺師」に出会いました。

 

当時、まだ出回っていなかった折り畳み式コンテナの特許を持っているという紳士に一緒に事業をやらないかと誘われました。

 

そして設計・製造をしている韓国まで招待されて、トントン拍子に出資するところまでいきました。

 

ところが持つべきものは慧眼の士で、ある知人が「それは怪しい!」とストップをかけてくれました。

 

途中で話を降りたのでかなり揉めましたが、なんとその男は日本でも指折りの詐欺師であることが判明したのです。

 

それ以来、免疫ができたつもりでいても、つい友情にほだされ、出資をしてあげて回収不能になったケースが3件はあります。

 

このように、人の資金を狙っている人たちはいるもので、50代でそんな落とし穴に落ちるとかなりダメージを受けてしまいます。

 

勇気を持って投資する場合もありますが、ヤマっけで乗る話のほとんどが要注意と疑ってかかって間違いありません。

 

そもそもそんなにうまい話がゴロゴロ転がっているわけはなく、本当にうま味があれば当事者だけで儲けを享受しています。

 

──詐欺師が使う3つのテクニック──

①レベルの高いあなたにだけ特別にこの話を教えます(自尊心をくすぐる)
②実はAさんも大変興味を持っていてすぐに乗るそうです(競争心をあおる)
③この話は今日中に決めないと無効になります(思案する時間を奪う)

 

こんな初歩的なアプローチで百戦錬磨の人もコロリと行くのが詐欺の世界です。

 

とにかく、50歳過ぎての博打は身を滅ぼします。

 

松尾 一也
株式会社ルネッサンス・アイズ

 

 

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