■主要先進国の国債市場では利回りが大きく低下しました。米国では、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言により量的緩和の早期縮小観測が後退したほか、欧州では、欧州中央銀行(ECB)がフォワードガイダンスを修正して超低金利政策の長期化を示唆しました。こうした中、世界的に新型コロナの変異ウイルスによる感染拡大が収まらず、景気回復の遅れへの懸念等から国債利回りが大幅に低下しました。一方、ハイ・イールド債券の利回りは上昇しました。
■株式市場では、世界的には配当利回りは小幅に上昇しました。なかでも、アジアでは中国や香港市場での株価下落等を受けて、配当利回りは上昇しました。
■リート市場では、主要先進国を中心に金利低下等を受けてリート価格が上昇したことから、配当利回りが低下しました。一方、中国当局による規制強化の影響を受けた香港ではリート価格が下落したため、小幅ながら配当利回りが上昇しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『主要な資産の利回り比較(2021年7月)』を参照)。
(2021年8月12日)
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