自動車大手3社の2021年度4-6月期の連結決算は増収増益、トヨタは最高益更新
■自動車大手3社の2021年度4-6月期の連結売上高と連結営業利益は、米国や中国で新車需要が伸び、ともに大幅な増収増益となりました。特にトヨタは原価低減に加えて、販売インセンティブの抑制、多目的スポーツ車(SUV)を中心とした車種構成の改善などが販売収益を押し上げ連結営業利益は最高益を更新し、同利益率も12.6%と極めて高水準となりました。通期も3社ともに増収、増益の見通しです。
■トヨタグループの主要8社の2021年度4-6月期の連結決算は、全社が増収増益となりました。電動化に対応した投資負担や原材料高が懸念されましたが、米国や中国で新車需要が伸びたことに加えて、SUVやミニバンといった単価が高い車種向けの伸びが収益をけん引しました。
豊田通商、ジェイテクト、トヨタ紡織、豊田合成は国際会計基準。
(注2)トヨタ自動車の主要グループ8社は日本経済新聞社の分類による。為替想定は21年度の円/米ドル想定レート。
(注3)(*)豊田通商は売上高見通しと為替想定は未公表。愛知製鋼は為替想定未公表。日産自動車、
豊田合成の為替想定は第2四半期以降。アイシン精機は第2四半期までの累計。
(出所)各社決算資料やQUICKのデータなどを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『自動車業界の2021年度4-6月期決算』を参照)。
(2021年8月12日)
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