似たデザインの新築物件、価格差は「土地の値段の差」
住宅購入を考える方が「土地・建物の広さ」「価格のバランス」「投資運営のメリット」のどこに重きを置くかで、選択肢は変わってきます。
ニュージーランドはもともと英国からの移民で出来上がった国です。そのため、ヨーロッパ情緒あふれる建物も多くありました。
しかし近年では、昔ながらのクラシカルでゴージャスな建物はほとんどありません。市内中心地には、四角い箱型のスタイルや、ガラスを使ったモダンな高層ビルが建っています。
都市計画のなかには歴史的建物の保存規定もありますが、古い家を壊して新しく家を建てる場合は、現代風な箱型タウンハウスになることがほとんどです。
一戸建てもデザインが統一されており、あまり個性は感じません。内装もメーカーが限られているため、キッチン周りやタイルなどもほとんど同じデザインです。おしゃれな彫刻など依頼すれば建築コストがかさむため、デザインもシンプルです。
どこの家、どこのタウンハウスを見ても、ほぼ似たようなデザインであるため、価格の差は土地の値段による差によるものとなっています。
変化する住宅事情で、不動産投資のチャンスが到来
ニュージーランドでマイホームを買おうとしている人にとって、いろいろな面で、選択することが難しい時代となりました。老後を過ごす家も、サイズダウンしたいと考える家族や夫婦にとって、価格と条件が折り合わず、新しい家探しに苦労するケースが多いのです。
マイホームの購入をあきらめ、まずは賃貸物件に住む、という人もいます。これはマーケット的に考えると、投資家には好都合だといえます。
現在は住宅ローンの利率が下がっているため、住宅を探すお客様には「家賃を払うくらいなら家を購入しよう」というスローガンを掲げ、われわれセールスマンは動いています。
また、金利がついに1%を切ったため、投資家のみなさんには「不動産投資で効率よく収益を獲得しよう」ともPRしています。
コロナ禍、空室率は時期によっても前後しますが、郊外の住宅地でもよほどのことがない限り、広告を出せばすぐに借り手がつく状況で、賃貸運営は安定しています。そのため、投資対象としておすすめです。
高額な家賃が期待できるシティーのアパートメントは、開港しない限り留学生が入ってこないため、苦戦中です。もう少し忍耐が必要でしょう。逆に考えると、入居者がいないためアパートを手放すオーナーさんもいるため、お得な価格で買えるチャンスです。資金に余裕のある方はいまが買いどきでしょう。
そして、常におすすめしている購入投資法は、プラン売りで買い、約2年後の完成時に再売りすること。ニュージーランドならではの投資法です。
そのため筆者は、今日も新築プラン物件を求めて地域制、将来性の検討しているのです。
一色良子
ニュージーランド在住不動産エージェント
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