行政も介入できない…築40年超「分譲マンション」に待ち受ける悲劇 (※写真はイメージです/PIXTA)

一級建築士、設備設計一級建築士、マンション管理士その他多数の資格を所有し、分譲マンションの管理組合運営支援や大規模修繕工事支援など、建物に関するあらゆる不安解消と問題解決に取り組む小林道雄氏の著書『分譲マンション危機』より一部を抜粋・再編集し、マンション購入時には明かされない、老朽化や大規模修繕工事などの課題について解説します。

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「漂流廃墟マンション化まったなし」怖すぎる事実

◆何故、皆様は自分のマンションの将来について無関心なのでしょうか

 

管理費と修繕積立金を支払っていれば、管理会社や理事会が将来にわたって、うまく運営や財産維持をしてくれると考えているのでしょうか。賃貸マンションと同じ感覚なのでしょうか。これにより、大多数の区分所有者は、共同生活維持活動には『無関心』であるのでしょうか。

 

理事会役員のなり手不足もコミュニケーション活動も『無関心』となります。この無関心は、皆様の個人財産である分譲マンションでも無関心なのですから、環境汚染にも無関心になるのでしょう。

 

違法投棄は環境破壊に繫がりますが、分譲マンションの建物もしっかり終焉処理をして、建物解体までやらなければ違法投棄と変わらず、国や環境を破壊することに繫がってしまいます。

 

◆マンションの終焉処理に対する将来計画を持っていない分譲マンションは必ず漂流廃墟マンション化していく

 

分譲マンションのような全く見ず知らずの他人が、ひとつの建物の中にある各住戸を所有し、管理費や修繕積立金を拠出して、あてがいぶちの管理組合を結成し、共同で資産を維持していく訳ですが、建物や生活の運営は難しいものです。

 

特に、現在の生活に関係のない事柄については無関心なのですが、自分たちの寿命に比べれば建物の寿命は少し長いために、大多数の区分所有者の『無関心』が、健全であった筈の新築当時の分譲マンションに無意識、無感覚に蝕まれていき、劣化が進むと、無意識の内に回復も解散もできない、浮遊する限界マンション(※)になっていくのです。

 

言い方を変えれば、この分譲マンションの将来についての対応計画を持っていないことが、漂流廃墟マンションを生み出すのです。

 

悲しいことかもしれませんが、例外なく全ての分譲マンションも、このように年ごとに劣化していきます。区分所有者が変わっても着実に劣化していきます。将来計画を持つ以外は、例外なく浮遊限界マンションになっていきます。ここでも区分所有者は、将来のことは自分に直接関係ないので『無関心』には変わりはありません。

 

※  浮遊限界マンションの定義:管理組合運営や建物管理が適正に行われておらず、改善や復旧の為の計画や人材及び資金もなく、ただ漫然と時間だけが経過している状態が続き、管理組合の解散や建物の解体もできない状態で浮遊する廃墟的な分譲マンション

 

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本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『分譲マンション危機』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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