1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の主要株式市場は概ね下落しました。米国株式市場は、28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表後のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長会見で緩和的金融政策の継続姿勢が示されたことなどは支援材料となりましたが、4~6月期の決算で一部のIT関連の主力株の決算や弱い見通しが嫌気されたことや新型コロナウイルスのデルタ型の感染拡大などが嫌気されました。NYダウは、週間では0.36%下落しました。日本株式市場は、4~6月期の決算は総じて良好でしたが、東京で新型コロナウイルスの新規感染者数が急増し、首都圏3県や大阪で緊急事態宣言が適用される方向となり軟調な展開となりました。週間では日経平均株価は0.96%下落しました。欧州株式市場は、独DAX指数は独4-6月期GDP速報値が予想を下回ったことなどが嫌気され、0.80%下落しました。英FTSE100指数は商品相場の堅調などを受けて0.07%上昇しました。中国株式市場は、中国当局がネット企業や教育産業への統制を強化したことが嫌気され上海総合指数は4.31%下落しました。香港ハンセン指数は4.98%下落しました。
<リート>
グローバル・リートは、欧米での長期金利の低下などを受けて0.40%上昇しました。
<債券>
米国の10年物国債利回りはデルタ型の感染拡大で、世界経済の先行き懸念が強まり、週間では0.046%低下しました。ドイツ、英国の10年国債利回りも低下しました。
<為替>
円相場は、対ドルでは米長期金利が低下したことや、米4-6月期GDPが前期比年率+6.5%に留まったことなどから0.74%の円高となりました。対ユーロでは、ほぼ横ばいとなりました。
<商品>
原油価格は、米原油在庫の減少などを受けて2.61%上昇しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年7月26日~7月30日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年8月2日)
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