(※画像はイメージです/PIXTA)

超高齢化社会を迎えた日本では「介護」について考える必要性が高まっています。ここでは「要支援2となった75歳の母」「衰えが目立ってきた病弱な68歳の父」の事例をあげながら、最適な介護サービス・施設について解説します。※本記事は長年に渡り介護事業の運営・マネジメントに携わってきた福岡浩氏の著書『プロの調査員が教える! 介護事業所・施設の選び方が本当にわかる本』(自由国民社)より一部を抜粋・再編集したものです。

要介護2認定となった75歳の母、日中の独居が心配…

75歳の母が要介護2となりました。私達夫婦は同居中ですが、共働きで帰宅は夕方6時頃です。それまでは母は家で1人になります。

 

●独居の日中に介護サービス利用を検討

 

75歳で要介護2の母は、日中子ども夫婦が仕事でいません。こうした日中独居の状況では、どんな介護サービスが必要でしょうか。本人の意向を十分に聞かなければなりませんが、子ども夫婦は、仕事でいない間もできるだけ母親が安全で必要な介護サービスを利用できることを望んでいます。

 

子ども夫婦は仕事中でも、家にいる母親の様子が気になります。そうしたニーズを受けて、最近ではセンサーによる見守りシステムが普及しています。元々、施設などで活用されていますが、一般家庭でも、スマートフォンやパソコンなどで対象者をいつでも見守れるシステムです。介護保険を利用していても、母親が1人で過ごす時間が必ずありますので、このシステムを活用すれば安心です。

 

●デイサービス(通所介護)を利用する

 

なるべく1人でいる時間を少なくするには、デイサービス(通所介護)で1日過ごすのが、家族にとっては安心です。週に4日も5日も利用する要介護者もいますが、ほとんどの利用者は本人の希望ではなく、家族の介護疲れの解消や日中は家に誰もいないという理由で利用しています。本当は行きたくないけれど、仕方なく利用しているという要介護高齢者は意外に多いのです。

 

75歳の要介護2の母親には、デイサービスと訪問介護を中心に利用を検討します。週末は子ども夫婦も休みですから、月曜日から金曜日の5日間が日中独居の状態になります。デイサービスの利用は、おそらく週2回程度が妥当でしょう。子ども夫婦が出勤した後でも、デイサービスの介護職員が家の中まで母親を迎えに来てくれます。ベッドから起き上がり、立ち上がる時の介助もします。

 

デイサービスでは、施設到着後に必ず、血圧、体温、脈拍などを測ります。異常がなければ、入浴します。デイサービスが企画したプログラムで1日過ごし、夕方には自宅に送り届けてくれます。

 

[図表1]週間サービス計画のイメージ

 

●訪問介護(生活援助型)を利用する

 

週5日のうち、月曜と木曜にデイサービスを、残りの3日間は訪問介護などを利用します。昼食の支度ができない母親に、ホームヘルパーが火曜、水曜、金曜の11時から12時に来て、昼食を用意します。母親が食事する際に若干の介助が必要ならば、90分のサービスも利用可能です。

 

また、要介護2の状態を維持するためには、下半身(下肢)の筋力を強化して、少しでも立ち上がりの安定、手すりや歩行杖を使って自力で歩くことができるようにします。そこで、理学療法士や作業療法士などによる訪問リハビリテーションを週2回利用します。

 

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