介護老人保健施設:リハビリしながら在宅復帰を目指す
利用者が自立した日常生活を営むことができるよう、日常生活動作のリハビリテーションなどを行いながら在宅復帰をめざす施設です。
在宅生活の復帰を目的にしているので、退所して住み慣れた自宅の生活ができるかどうか、専門職の職員などが定期的に検討します。また、病状により入院治療の必要が認められる場合には、適切な医療機関を紹介します。
●介護老人保健施設を利用する
介護老人保健施設(以下、「老健施設」)は、前述の「短期入所療養介護」(以下、「ショートステイ」)を併設している場合が多いです。そこで、ショートステイに短期入所し、施設に空きが出るのを待つような使い方もされています。ただし、1つの医療法人が病院、老健施設、併設のショートステイと、3つの機能を兼ね備えている場合も少なくありません。
そう考えると、突然の病気で入院し、一通りの治療が終わると、病院では療養できませんから、在宅に戻って療養するか、それが困難であれば病院系列の老健施設の入所を勧められます。しかし、空きがなければしばらくはショートステイに入所し、空きを待つことになり、言われるままにたらい回しにされるケースもあります。
一時的には在宅復帰できたとしても、最終的に在宅復帰が難しくなると、後述する「介護療養型医療施設」に入所し、最期を迎えることになります。
利用者負担は原則1割(所得により2割・3割)で、食費と居住費(部屋代)は自己負担となりますが、低所得者には補足給付があります。
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