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口コミサイトにご用心！…信用しすぎてはいけないワケ
私の会社にも住宅情報サイトからよく「掲載しませんか」と電話がかかってきますが、大半はお断りします。
なぜなら、これらのサイトの中には、追加料金を払うほど検索の上位にいったり評判の点数がよくなるというシステムがある「悪質なもの」も含まれているからです。あえて満点や1位ばかりにしない巧妙さには驚いてしまいます。ついつい信用しがちですが、口コミは参考程度にとどめておくのがよさそうです。
ただ、全部が悪徳業者！というわけではないので、出会いのきっかけにするというスタンスがいいのではないでしょうか。
数社に見積もり依頼をする場合、同条件では決して出てこないことを覚えておいてくださいね。絶対に安さで比較はしないこと。あるところは見積もりをとにかく安く見せるため、蛇口ですらオプションだった、なんて話も聞いたことがあります。
ファーストコンタクトでは、担当者の提案力や親身になってくれるかどうかの本気度を比較することが大切だと思います。
大手ハウスメーカーでも要注意！判断のポイントは？
本来は新築をメインで扱うハウスメーカーも、最近はリフォーム・リノベーション部門に力を入れるようになってきました。
その理由は、新築部門の伸び悩みです。
昔のハウスメーカーは、新築販売の部門が花形で、その次に中古販売部門、そして一番下にリフォーム・リノベーション部門がありました。稼ぎ柱が、新築住宅だった頃のお話です。
ところが最近は、あえてリフォーム・リノベーション部門を希望する人材も増え、かつてのように仕事ができない人がリフォーム・リノベーション部門に回されるということは少なくなってきました。その理由は、やはりリフォーム・リノベーションの注目度。加えて、リフォーム・リノベーションというのは、経験が命だということ。
リフォーム・リノベーションを経験した者は、新築の世界で通用する。新築だけを経験した者は、リフォーム・リノベーションの世界では通用しないということも業界内では有名な話なんです。
さて、誰しもが聞いたことのある大手メーカーの名前は安心感こそあるものの、広告宣伝費が工事費に反映されていることは念頭に置いておきましょう。
さらに、担当者頼みという側面があるのです。メンテナンスの問い合わせをしても、担当者が異動や退職をしてしまった場合にはパソコンに残されているデータのみでしか対応してもらえません。せっかく築いた人間関係はどこに…といったことがよくあるようなんです。私の会社に困って駆け込んでくるお客様が多いことからもうかがえる事実です。
また、大手メーカーと言っても実際に施工するのは下請けの職人さんです。
大手だからなんとなくすごい職人さんを集めているようなイメージですが、リフォーム・リノベーション業者も使う職人さんは同じなんです。今は、職人さん不足の時代。
私の会社にも、頻繁にハウスメーカーからの施工依頼が舞い込んできます。そして、ハウスメーカーが設定している利益率はかなり高めという印象も否めません。
同じ工事をリフォーム・リノベーション会社にお願いをしたら、ハウスメーカーのほうが自社の利益設定が高いのです。結果、下請けの職人さんがもらう工事費は、リフォーム・リノベーション会社より低いということもあるのです。
職人さんは、少ない工事費の中でやりくりしなくてはなりません。悪事をはたらこうとすれば、材料の質を落としたり、量を減らしたりできてしまいます。目に見えないところで節約をされてしまうことがあるという話です。例えば外壁にペンキの節約をされてしまうと、一見は問題なく見えても2、3年ではがれてきてしまいます。
こういったことのないよう、ハウスメーカーに頼む場合は、最後まで責任をもって現場を管理してくれる人物であるか、しっかりと約束通りに進められているのかを管理できる担当者であるか、見分けることが何より大事です。
このことは、ハウスメーカーだけのお話ではありません。すべては信頼関係。どこの業者に頼んでも同じこと。しっかりと見極めることが大切なんです。
寺田 勤江
株式会社ワンダフル代表
二級建築士・公認インテリアコーディネーター
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