1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の主要株式市場はまちまちとなりました。米国株式市場は月曜日は最高値を更新しましたが、その後は内外の新型コロナ・デルタ型の感染拡大を受けて投資家心理が悪化しました。週間では、NYダウは0.52%下落しました。日本株式市場は、7月9日の米国株の大幅高を受け、週初の12日には日経平均株価は600円を上回る大幅上昇で始まりましたが、新型コロナの新規感染拡大やワクチン接種の混乱などを嫌気して軟調な展開となりました。週間では日経平均株価は0.22%上昇しました。欧州株式市場では、欧州の景気拡大期待はあるものの、新型コロナの新規感染者数の増加などが嫌気され、独DAX指数は0.94%下落しました。英FTSE100指数は英消費者物価指数(CPI)の発表を受けて利上げへの警戒感が強まり、1.60%下落しました。中国株式市場では、15日に発表された中国の主要経済統計で、小売売上高や鉱工業生産が市場予想を上回るなど、中国経済減速への過度な懸念が和らいだことなどから上海総合指数は0.43%上昇、香港ハンセン指数は、2.41%上昇しました。
<リート>
グローバル・リートは、欧米での長期金利低下などを受けて0.35%上昇しました。
<債券>
米国の10年物国債利回りは一時1.4%台前半まで上昇しましたが、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が早期の量的緩和の縮小を否定したことなどを受けて週間では0.051%低下しました。日本、ドイツ、英国の10年国債利回りも低下しました。
<為替>
円相場は、欧米での長期金利が低下し、日米金利差の縮小を見込む円買いなどから円高となりました。対ユーロでは、0.50%の円高となりました。対ドルでは0.03%の円高となりました。
<商品>
原油価格は、石油輸出国機構(OPEC)と「OPECプラス」による増産懸念などから3.69%下落しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年7月12日~7月16日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年7月19日)
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