1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の主要株式市場はまちまちながらやや軟調な展開となりました。米国株式市場は軟調に推移していましたが、週末に大幅高となりNYダウは最高値を更新しました。米長期金利の低下が一服し、投資家心理が上向きました。週間では、0.24%上昇しました。日本株式市場は、新型コロナの新規感染拡大やワクチン接種の混乱に加えて、東京都議選で自民党の議席獲得数が予想を下回ったことなどを嫌気して下落しました。日経平均株価は2.93%下落しました。欧州株式市場では、欧州の景気拡大期待はあるものの、新型コロナの新規感染者数の増加などが嫌気され、独DAX指数、英FTSE100指数はともにほぼ横ばいとなりました。中国株式市場では、上海総合指数は新型コロナウイルス感染の再拡大を背景に世界景気の回復遅れへの懸念が強まり0.48%下落、香港ハンセン指数は中国当局がネット大手に対する規制を強めており、事業環境の不透明感を意識した売りが続き、3.41%下落しました。
<リート>
グローバル・リートは、欧米での長期金利低下などを受けて2.09%上昇しました。
<債券>
米国の長期債利回りは、早期テーパリング開始への懸念が和らいだことなどから一時5ヵ月ぶり低水準となる1.25%まで低下しました。週間では0.083%低下しました。日本、ドイツ、英国の10年国債利回りも低下しました。
<為替>
円相場は、円高となりました。対ドルでは米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げ時期の見通しを前倒しして以降、ドルの先高観は強くなっていましたが、足元では米国経済のピークアウト感が広がり1.06%の円高となりました。対ユーロでは、0.88%の円高となりました。
<商品>
原油価格は、石油輸出国機構(OPEC)と「OPECプラス」による減産縮小を巡る協議の決裂を受けて、0.80%下落しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年7月5日~7月9日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年7月12日)
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