(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

6月は上昇

リート市場は各国で好調

 

■2021年6月のアジア・オセアニアのリート市場は上昇しました。現地通貨ベースでみたアジア・パシフィック・リート指数(除く日本)のリターンは+3.9%、シンガポールは+1.5%、香港は+3.0%、オーストラリアは+5.6%でした。

 

■円ベースでみたアジア・パシフィック・リート指数(除く日本)のリターンは+3.0%、シンガポールは+1.2%、香港は+4.5%、オーストラリアは+3.9%となり、為替効果はおおむねマイナスでした。

 

(注)データは2020年1月1日~2021年7月8日。S&P先進国REIT指数の各国・地域REIT指数(配当込)、現地通貨ベース。2020年1月1日を100として指数化。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
各国・地域のリート指数の推移 (注)データは2020年1月1日~2021年7月8日。S&P先進国REIT指数の各国・地域REIT指数(配当込)、現地通貨ベース。2020年1月1日を100として指数化。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

新規感染は落ち着き

行動制限は段階的に緩和へ

 

■シンガポールリート市場は、新型コロナ変異ウイルスの市中感染が落ち着きつつあり、感染防止のための規制が段階的に緩和される方針が発表されたことを受けて上昇しました。

 

■香港リート市場は、小売売上などの経済指標が回復基調にあることが好感されました。大手商業施設リートの良好な決算が確認されたことも上昇要因となりました。豪州リート市場も好調な経済指標を受けて力強く推移しました。

経済再開期待を背景に今後も堅調な推移へ

■シンガポールリート市場は、感染抑制のための規制が緩和されるにつれ、飲食店への賃貸面積を相当程度有する商業施設リートを中心に、景気回復期待が高まる展開を予想します。シンガポール政府は、新型コロナウイルスの感染拡大を完全に抑え込むことは困難であることを踏まえ、ワクチンが広く普及することを前提とした新しいロードマップを計画しており、具体策への期待が高まっています。引き続きシンガポール政府の安定した感染対応への評価は持続するとみています。

 

■香港リート市場は、内需の回復とともに堅調な推移を予想します。

 

■豪州リート市場は、良好なファンダメンタルズの下、底堅い推移を予想します。国内景気の回復を背景に、引き続き成長期待の高い銘柄への評価が持続するとみています。一方で、新型コロナ変異ウイルスの市中感染を受けて、局所的なロックダウンが継続されていることには注意を要します。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『アジア・オセアニアリート市場は堅調』を参照)。

 

(2021年7月12日)

 

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