(※画像はイメージです/PIXTA)

年金支給額の引き下げのニュースなどを目にして、老後資金に不安を感じている人は少なくありません。しかし、資金不安を感じるあまり、保険や投資など、危険な罠にはまって老後破綻に陥る人も多いのが現状です。本記事では、退職金運用の失敗を防ぐために、知っておくべき注意点やポイントを紹介します。

「退職金運用」を始める前にやっておくべきことは…

退職金運用を始める前に大事なことは、計画をしっかりと立てたうえで、運用を開始するということです。

 

通常の投資や資産運用にもいえることですが、退職金運用にも絶対の正解はありません。人それぞれにセカンドライフを迎える時点での資産状況も違えば、それ以降のキャッシュフローの状況なども異なります。まずは退職金を加えた現在の資産状況を整理することから始め、住宅ローンなどの返済が残っている人は残額などもしっかり把握しましょう。

 

その上で、セカンドライフでどのような老後を過ごしたいかなどの希望をまとめ、収入と支出のバランスについて、キャッシュフロー表などを作成することで確認し、資産運用のゴール目標を策定することが第一歩となります。

「適正な運用金額」を決めることが重要

次に目標を達成するための運用計画を策定します。

 

まずは適正な運用金額を決めることが重要です。現状の資産のなかから、数年以内にキャッシュアウトする資金、生活に必要な資金、ローンなどの残債を除外することから始めます。

 

住宅ローンなどについては、一概に一括で残債返済をする必要はなく、金利などの借り入れの条件によっては、残債を残したうえで運用を選択するのも方法の一つといえます。

 

そうして決まった金額をすべて運用にまわすのかどうかという部分ですが、これについては無理のない金額を設定することが重要です。

 

長期間運用していくことが重要で、ご自身にストレスのかかる金額で始めてしまい、途中で解約をしてしまうということになると本末転倒の結果になってしまいます。

運用商品を決める前に「実績」「リスク」を把握する

ここでようやくどういった商品で運用するのかという段階になります。

 

商品の選択については、内容はもちろんのこと最も重要になってくるのが、過去にどのような実績(リターン)をあげたのかという点と、どのくらいのリスクが存在するのかという部分をしっかりと把握するということです。

 

ここでリターンのみに着目してしまうと、市場に大きな下落が起こったりした際に、運用を継続していくことが難しくなってしまうため、リスクの把握は退職金の運用においては非常に需要な要素といえます。

 

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※本記事はファイナンシャルスタンダード株式会社が運営するメディア「F-style Magazine」に掲載されている記事を抜粋・再編集したものです。

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