(※画像はイメージです/PIXTA)

クラウドファンディングのなかでも、未上場のベンチャー企業に投資をすることができる「株式投資型クラウドファンディング」という投資方法にいま注目が集まっています。どのような投資方法なのでしょうか? 本記事では、株式投資型クラウドファンディングの概要や、メリットとデメリットについて解説します。

「クラウドファンディング」とは?

クラウドファンディングとは、インターネットを通じて不特定多数の出資者から資金を集める資金調達方法です。 クラウドファンディングの分類方法はさまざまですが、主に以下のように分類され、株式投資型クラウドファンディングはその一部という位置付けにあります。

 

[図表]クラウドファンディングの分類方法

株式投資型クラウドファンディングとは?

株式投資型クラウドファンディングは、ベンチャー企業がインターネットを通じて不特定多数の出資者から少額ずつ資金を集め、出資者には対価として未公開株を渡す資金調達方法です。 将来的に出資した企業が上場したり、M&Aで買収されたりして株価が上昇すれば、出資者は大きなリターンを得ることができます。

 

株式投資型クラウドファンディングのメリット

株式投資型クラウドファンディングのメリットについて、出資者と企業にわけて考えてみましょう。

 

■出資者側

出資者はクラウドファンディング事業者を通じて未上場のベンチャー企業に投資をすることができます。各クラウドファンディング事業者ともに、取扱案件に特徴があるので、ベンチャー企業への投資を検討している場合は、各社比較してみるとよいでしょう。企業によっては、商品や施設の割引など株主優待を用意している場合もあります。

 

また、一定要件を満たしたベンチャー企業への投資であれば、エンジェル税制が適用される可能性があります。 エンジェル税制とは、ベンチャー企業に投資をした個人投資家に税制上の優遇措置を行う制度で、ベンチャー企業への投資を促進するために設けられている制度です。

 

■企業側

事業内容が魅力的であれば、1日もたたずに目標とする金額を調達することも可能です。資金を募るためにインターネットを通じて自社の事業内容を広範囲に紹介するため、未上場の段階から、自社の商品やサービスのファンが生まれる可能性もあります。

 

また、株主投資型クラウドファンディングは、1投資家が1つの企業に投資できる金額の上限を年間50万円としています。そのため、未公開株式を多く購入されてしまい、経営権を奪われてしまうことがありません。

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