看護師と機能訓練指導員の仕事内容
■機能訓練指導員は入居者へのリハビリを行う
機能訓練指導員は、「日常生活を営むのに必要な機能の減退を防止するための訓練を行う能力を有する者」であり、入居者先生に自ら直接的にリハビリを行うほか、介護職員がそのサービスを行う際にアドバイスなどをすることを役目としています。
機能訓練指導員になるのには資格が必要です。具体的には、看護師・准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、はり師・きゅう師のいずれかの資格が求められます。
これらの中に、看護師・准看護師の資格が挙げられていることを意外に思う人もいるかもしれませんが、実際に看護師が機能訓練指導員として活動している施設は少なくありません。
■看護師は健康管理と服薬管理の業務を担う
介護施設で働く看護師の役割は、大きく2つあります。まず1つは入居者の健康管理です。
血圧・脈拍・体温等の測定、塗り薬等の塗布、インフルエンザ等の感染症の発症予防や拡大の防止、施設内の清潔で安全な環境の確保などが具体的な仕事になります。
また、関連する業務として医療機関や外出時の付き添いの他、いち早く入居者先生の異常を察知、予見して処置したり、医師や近隣の病院との連携なども行います。なお、医療行為は原則として医師の指示がなければできません。
さらにもう1つの仕事は、服薬管理です。高齢者のほとんどは何らかの薬剤を常用していますが、認知症等を患っていると、どれだけの量の薬をいつ飲むのかなどを的確に判断できなくなります。そうした入居者の薬の服用に関する安全やケアの管理も行います。
上村 岩男
株式会社三英堂商事
代表取締役社長
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