横向き寝は「睡眠時無呼吸症候群」の予防にもなる
このほか、横向き寝は舌の落下が起きにくいので睡眠時無呼吸症候群の予防になりますし、妊娠中の女性に適した寝姿勢です。消化器系の不調を抱えている人の場合は右半身を下にすると腸の働きを助けることができ、貧血体質の場合は心臓がある左半身を下にすると全身の血液が心臓に戻りやすいともいわれています。
もちろん、寝ている間も寝返りを打つなど動いているものですから、「横向きで寝たはずなのに、朝起きるといつも仰向けになっている」ということがあるでしょう。その場合は、気にする必要はありません。眠りにつき、寝返りを打ち始めるまでの間、背骨に負担の少ない横向き寝をすれば十分です。
気になるという人は、「抱き枕」を使うのも一つの方法です。横向き寝で問題になるのが、腕の位置です。身体の下に腕をもっていくと血行が悪くなりますし、前にもってくるのが自然ですが、何か落ち着かないもの。そのせいで、横向きの姿勢が取りにくいという人が多いのです。
そういう人は、抱き枕を試してみてください。自然に姿勢が正しくなるだけでなく、寝つきが良くなる人もいるのでお勧めです。
腰痛予防のための「コルセット」装着は危険!
私たちは床に置いてある荷物を持ち上げるとき、身体を安定させるために腰回りの筋肉を使ってお腹に力を入れ、自然と腹圧を高めています。このように身体には本来、腹圧を自然に高めることができる機能が備わっています。
しかし、椎間板ヘルニアなどで痛みがあると、腹圧を高めることができなくなります。そこで、筋肉の代わりとなるコルセットを装着し、身体を安定させているのです。これが、先に述べたように筋力が自然のコルセットの役割を果たしているということです。
しかし、腰痛を予防する目的で、痛くもないのにコルセットに頼って装着していると、筋肉は衰えてしまうため、自力で身体を安定させることができなくなります。もちろん、腰に痛みが出ている場合は、骨盤ベルトやコルセットは有効な器具といえますし、コルセットを外せば負荷がかかり、椎間板ヘルニアの場合は髄核が再び飛び出てきます。
ただし、ヘルニアの原因が取り除かれたわけではないので、表面の症状を和らげたに過ぎません。
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】