日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、焦点をあたるのは「消費税」。「子どもの頃は3%だったのに、こんなに高くなって……」と嘆く人も多いでしょうが、そもそも日本の消費税は高いのでしょうか。それとも低いのでしょうか。世界の状況を見てみましょう。

税率10%…日本の「消費税」世界で見てみると

日本の消費税、高いのか低いのか。世界主要国の消費税について見てみましょう。

 

主要国で最も消費税の税率が高いのは「ハンガリー」で27.0%。続くのが25.0%の「デンマーク」「ギリシャ」「アイスランド」の3ヵ国。OECD加盟国平均は19%ほどです。

 

先進7ヵ国で最も高いのは「イタリア」(11位)で、「フランス」「イギリス」(19位)「ドイツ」24位と続き、「日本」は32位。一番低いのは「カナダ」で、税率は5%です。

 

ちなみに「アメリカ」に消費税はありません。その代わり「小売売上税」があり、州や群、市で税率は異なります。

 

【主要国「消費税額」トップ20】

 

1位…27.0%

「ハンガリー」

2位…25.0%

「デンマーク」「ノルウェー」「スウェーデン」

5位…24.0%

「フィンランド」「ギリシャ」「アイスランド」

8位

「アイルランド」「ポーランド」 「ポルトガル」

11位…22.0%

「イタリア」「スロベニア」

13位…21.0%

「ベルギー」「チェコ」「ラトビア」「リトアニア」「オランダ」「スペイン」

19位…20.0%

「オーストリア」「エストニア」「フランス」「スロバキア」「イギリス」

 

出所:OECD

※2020年12月現在

 

このように見ていくと、日本の消費税率は世界と比較すると低く、まだまだ引き上げる余地があるように見えます。

 

それでもなかなか引き上げられないのは、世論の反応、選挙への影響。給与が増えて、税負担も大きくなる分にはまだいいでしょうが、日本ではこの20年、給与水準はほぼ横ばい。それなのに負担ばかり強いられていては、なかなか賛成とはいえないでしょう。

 

少子高齢化が進むなか、社会保障の財源として活用される(ことになっている)消費税。その状況から「増税も仕方がない」と思いつつも、納得いかない……というのが、世間の本音ではないでしょうか。

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

 

税務調査を録音することはできるか?
相続税の「税務調査」の実態と対処方法

>>>12/10(火)LIVE配信

 

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録