(※画像はイメージです/PIXTA)

「物事を唐突に頼まない」、「投げかけはHowにする」、「接触頻度を高める」、「言い方に気をつける」……リーダーとして知っておきたいコミュニケーション術を見ていきましょう。※本記事は、都丸哲弘氏の著書『どんな時代でも生き残る リーダーの仕事』(株式会社かざひの文庫)より一部を抜粋・再編集したものです。

仕事の幅・可能性を広げる「問いかけ」の方法がある

●Yes/Noで答えさせない

 

リーダーの仕事のひとつに、メンバーに成長の機会を与えるというものがあります。

 

新プロジェクトへの参加や新しいお客さまの担当など、メンバーたちが経験したことのない仕事を任せて、背伸びが必要な仕事を与え、成長を促すケースが多いでしょう。

 

ただ、部下の立場から考えると、かならずしも全員が「やりたい」と思えることばかりではありません。

 

こんなとき、「できるか/できないか」で聞いてしまうと、「経験がないので無理です!」と答える人もいます。

 

筆者の経験から言えば、こういった場面では、Noと答える人のほうが多いですね。

 

つまり、Yes/Noで質問すると、Noが返ってくることもあるということ。こうしたやりとりになってしまうと、その人の仕事の幅や可能性を狭めてしまうのです。こんなときはHowの投げかけに変えて、思考そのものを変えていきます。

 

●投げかけはHowにする

 

たとえば、「新プロジェクトを立ち上げるのだけど、どうしたらあなたはこのプロジェクトに入れると思う?」という聞き方をします。

 

「いまの仕事を〇〇さんに渡すので、あなたには新プロジェクトに入ってほしい」と言ってしまうのは少々唐突です。言われた相手は「まだやるとは言っていないのに」と思ってしまうからです。

 

具体的な事例をひとつご紹介します。

 

筆者はシェアオフィスを運営しているのですが、ある知り合いから「夜20時から、セミナーと懇親会で使わせてほしい」という依頼を受けました。

 

シェアオフィスの閉館時間が21時なのですが、懇親会は23時ごろまでかかりそうだとのこと。

 

通常なら「無理だな」となるところですが、Howの質問でどうしたら実現できるかを考えてみました。これは物事の本質をとらえるよい訓練にもなるので、ぜひあなたも考えてみてください。

 

●Howの問いかけをすると、実行すること前提の思考になる

 

筆者はまず、「スタートを20時より前にできませんか?」と聞いてみました。これが難しければ、スタッフに追加料金を払って23時までいてもらう交渉をすることも考えられます。

 

21時に閉館する理由は、その時間までしかスタッフがいないからです。

 

このように、Howの問いかけをすると、「実行すること前提でどうすればいいか」という思考に変わってくるのです。やらない・できないという選択肢はおのずとなくなっていきます。

 

●大変なときほど、「どうやったらできるか?」を問いかける

 

物事が進まない理由のひとつに、「できる・できない」の議論をしすぎてしまうことが挙げられます。

 

こんなとき、Howの問いかけをすると、意外なほど早く解決策が見つかることもあります。

 

大変なときほど、「どうやったらできるか?」と自身やメンバーにも問いかけてみましょう。これを習慣にすれば、できることの幅がどんどん広がり、脳も「本当にできる」と思い込んでくれます。

 

Howの問いかけが定着するころには、いつの間にか新しいチャレンジが恐怖ではなく、楽しみになっているはずです。

 

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どんな時代でも生き残るリーダーの仕事

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都丸 哲弘

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変化の激しい時代を迎え、多くの企業は生き残りをかけた熾烈な競争を強いられています。 昨日までの「王道」が今日には「時代遅れ」となることも珍しくない現代。正解のわからないゴールに向かって、進み続けるしかないリー…

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