優秀な部下を育てておくと、会社の価値が高くなる
■優秀なナンバー2、ナンバー3を育てておくと売りやすい
M&Aでの会社の価値や評価が高くなる要因の一つとして、後継者の存在が挙げられます。
オールハーツ・カンパニー※は、田島慎也氏が創業し大株主であった会社ですが、田島氏の友人であった鈴木基生氏(現社長)がナンバー2の常務として長らく一緒に働いていました。また、鈴木氏の次に古株となる柴田裕貴氏(現副社長)が、ナンバー3のCFOとして管理面を支えていました。
※スイーツの「Pastel」や、本格的なバケットを主力とする「baguette rabbit」、高級食パンでありながらかわいい形でSNSでもバズった「ねこねこ食パン」など、複数のベーカリーとパティスリーのブランドを展開する、日本でも有数のベーカリーチェーン。
田島氏が気にかけていたカルチャーの承継という意味でも、外部の人間が後継社長になるよりも、生え抜きのナンバー2やナンバー3が就任したほうが良いことはいうまでもありません。
買い手から見ても、安心して経営をまかせられる後継社長がいることは、買いやすい会社の条件になります。
ビジネスモデルや組織構造の見直しとあわせて、ナンバー2、ナンバー3を育成しておくこともM&Aイグジットに向けた欠かせない準備となるでしょう。
牧田 彰俊
株式会社すばる
代表取締役
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】