世の中に「お金」を回せば、自分のところに戻ってくる
でも、そんな大好きなお金を手元に置いても、決してそのお金は増えることはありません。世の中にお金を回すから、世の中にお金が回っていくから、経済が成長し、給料も増えて、自分達も豊かになっていくのです。
「カネは天下の回りもの」というよりも「カネは天下に回すべきもの」なのです。
また、世の中にお金を回すというのは、何も投資や寄付だけとは限りません。消費だってお金を回すことなのです。投資をやっている人の中には「投資する先の企業を応援することが投資の目的だ」という人もいます。
それはそれで別にかまわないのですが、企業にとっては、市場で自社の株を買ってもらうよりも、商品やサービスを買ってもらうほうがよりうれしいのではないでしょうか? それに投資することでしか応援できないのなら、上場企業しか応援できないことになってしまいます。
自分が気に入った商品やサービスであれば、それにお金を投じることだって、立派に世の中にお金を回していることなのです。
もちろんムダ使いは感心しませんが、少なくとも自分の価値観で意味があるものであれば、それが消費であれ、投資であれ、寄付であれ、どんどんお金を回していくことが大切なことだと思います。そうすればまさに「カネは天下の回りもの」、巡り巡ってやがて自分のところに戻ってくるでしょう。
モリエールの戯曲『守銭奴(しゅせんど)』に出てくるアルパゴンのようにお金だけを愛し、手元に置いてあるお金を眺めてニヤニヤするというのは、決してカッコいいものではありませんし、仮にそうやってもお金が増えることはないでしょう。
お金は世の中に回してこそ、仲間を一杯連れて戻ってきてくれるのです。
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