「現金納付」と「振替納税」得なのはどっち?
正解:期限までに納税資金を用意できなくても、「振替納税」なら何とかなる
もうひとつ、別の切り口から納税方法について説明しましょう。ここで比較するのは、「現金納付」と「振替納税」です。
現金納付は、税務署や金融機関で現金払いする方法です。
一方、振替納税というのは、要は口座引き落としのこと。あらかじめ引き落とし口座を税務署に届けておけば、決まった日に納税額が落ちる仕組みになっています。
このどちらを選ぶべきかを考えると、振替納税がいいと私は思います。メリットは大きく2点あります。
①納税忘れを防ぐことができる。
振替納税は、税金の納付期限までに「預金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」(以下、「振替依頼書」)」を提出することで利用できます。
一度その手続きをしておけば、以降の年分の所得税も自動的に口座振替にしてくれるので、納税忘れを防げます。わざわざ納付書を使って税務署や金融機関などに出向く必要もなくなります。
②納税日を遅らせることができる。
振替納税の最大のメリットは、納税を約1か月遅らせることができるという点です。たとえば、平成30年分の所得税は、平成31年3月15日が納期限でしたが、振替納税を使った場合、その引き落とし日は平成31年4月20日に設定されていました。年によって多少ずれることはありますが、基本的に毎年このように、じっさいの納期限よりも1か月程度あとに引き落とし日が設定されています。