「現金納付」と「クレジットカード納付」得なのは?
正解:手数料がかからない「現金納付」がシンプルで安心
納税のトピックに移りましょう。私が税務職員時代、よく耳にしたのが、「確定申告書を出せば、あとから納税の案内が送られてくると思っていた」という勘違いでした。
残念ながら、このような案内を税務署はおこなっていません。確定申告が自主申告であるのと同じく、納税についても基本的には自主的におこなうものと理解しておきましょう。
以前は、納税をするためには、税務署か金融機関に出向き、紙の納付書に必要事項を記載して納めるしかありませんでした。しかし、近年は納税方法が複数増え、納税者にとっては便利になっています。所得税の納税方法は、現在おもにつぎの6種類のものがあります。
①現金納付
②振替納税
③コンビニ払い
④インターネットバンキング払い
⑤ダイレクト納付
⑥クレジットカード納付
このうち、①〜⑤に関しては、実質的な納税額に影響はありません。たとえば令和元年分の所得税が100万円なら、手元から100万円が納税でなくなるということです。
ところが⑥のクレジットカード納付だけは違います。というのも、クレジットカードなので、ポイントがつくからです。
クレジットカード納付がスタートしたのは2017年のこと。私はぜひ使いたいと考えました。ちょうどその年に私がフリーランスとして独立したということもあり、納税にポイントがつくという点にメリットを感じたのです。すべてのカードにポイントがつくわけではないので、カード会社に確認する必要がありますが、24時間いつでも納税できる点や、分割払いにできる点もメリットといえるでしょう。