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「公営ギャンブル」がDXで変わる!
DXの例を見ていきましょう。たとえば「公営ギャンブル」。競馬や競輪、競艇、オートレース……いわゆる“おじさん”が大声をあげて熱狂している印象が強く、DXとは程遠いイメージではないでしょうか。
ファンの大半は“おじさん”でしたが、1990年代後半から2000年代にかけ、選手のビジュアルに注目したプロモーションや、洗練された施設へのリニューアルなどにより、女性ファンが増加しました。
さらにデジタル化の波が公営ギャンブルにも。ネットを介して投票券を購入できるようになり、施設に行くには敷居が高いと感じていた層が、気軽に楽しめるようになりました。
たとえば競輪について見ていきましょう。過去10年間の車券売上と競輪場への入場者数を見ていくと、年々入場者数は減っていますが、車券売上は2013年以降、右肩上がりで推移しています。ネットを介して車券を購入するファンが増加していることが顕著にあらわれています。
【公営ギャンブルの売上と施設入場者の推移~競輪を例に】
※数値左:売上、右:施設入場者
2011年(平成23年)6229億円/489万人
2012年(平成24年)6091億円/468万人
2013年(平成25年)6063億円/423万人
2014年(平成26年)6158億円/363万人
2015年(平成27年)6308億円/330万人
2016年(平成28年)6345億円/294万人
2017年(平成29年)6400億円/271万人
2018年(平成30年)6541億円/250万人
2019年(令和元年)6604億円/219万人
2020年(令和2年)7499億円/125万人
出所:公益財団法人JKA資料より
さらにこのコロナ禍で巣ごもり需要もあり、「地方競馬」(2020年馬券売上9122億円、前年比130%)、「競艇」(2020年舟券売上2兆0951億円、前年比135.7%)、「オートレース」(2020年車券売上946億円、前年比128.1%)と、すべての公営ギャンブルが前年比売上増を記録しています。
ただネットで投票券が買えるようになったとしても、それは購入する手段がネットになっただけ。いわゆるデジタル化でしかありません。そこにDXの波が広がっているのです。
たとえば実際のレースに無料でベッティングでき、勝てばゲーム内のポイントを獲得できるスマホゲーム。現金化もできるなど話題を呼び、多人数でワイワイと楽しむこともできると、若い女性を中心に人気が高まっています。そこにあるのは「ギャンブル」ではなく「娯楽」。新たな付加価値を提供する、まさにDXと呼べるものです。
公営ギャンブルの世界で起きているDX。今後、さらに思いもよらぬサービスが登場し、今あるイメージが180度変わる可能性も秘めています。
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