現代日本人の約2800万人が発症している「腰痛」のうち、2~3%が「椎間板ヘルニア」だと言われています。しかし医師に相談しても、具体的な対処法がなかったり、一生治らないといわれたり、困っている腰痛患者が多いのではないでしょうか。本連載では、現役医師である伊東信久氏が、「椎間板ヘルニアの治療法」に関する疑問を解説していきます。

 

〈頸椎椎間板ヘルニアの場合〉

●レーザーによる究極の切らない手術が首にもある

 

先述した腰椎椎間板ヘルニアと同じようにレーザーを用いた最先端の治療法があります。首の前から椎間板そのものまで針を挿入し、同様にレーザー光線を照射して蒸散させます。この治療法も頸椎のPLDDと呼ばれます。

 

[図表2]PLDDによる腰椎椎間板ヘルニア治療時のレントゲン写真とイラスト

 

軽症から中等症のヘルニアに効果がある手術で、従来の切開手術とは違ってほとんど傷跡がなく、目立たないのがメリットです。大部分の椎間板組織を保存しながら行う最新鋭の治療であり、患者さんへの負担も少なく済みます。

 

しかし、頸動脈や食道、気道など身体の重要な部位を避けながら行う手術になるので、高い技術が必要となり、医者の技量によって手術結果が左右されます。現在日本でこの手術ができる医療施設はほとんどないでしょう。

科学的根拠がない「聞こえのいい治療法」には要注意!

医者が独自に開発した治療法はたくさんあります。なかには、あたかも最新の治療法であるかのような治療名を付け、科学的根拠がないまま治療を行っている施設もあります。よく聞かれるのが「次世代〇治療」や「ハイブリッド治療」などという名称です。

 

また、アメリカで認められている高度な治療法と表現するケースもありますが、だからといって日本で認められているとは限りませんし、そもそもアメリカで認められているとは限りません。しかし、国際的な治療法と言われれば患者さんは調べようがないので、つい信じてしまうようです。

 

一般の人からすると、「そんなにすごい治療法なら受けてみたい」と期待してしまうかもしれませんが、それが必ずしも多くの整形外科医に支持されている治療法ではない場合もあるのです。

 

治療を受ける際には、厚生労働省が認めているものなのか、広く支持されているものなのか、時にはセカンドオピニオンを求めて検証することが重要です。

 

 

 

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    伊東 信久

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