「強運」になるための努力を続けるメンタル法
だから、せっかく知り合って会話をしても、それが何ももたらさないことになってしまうのです。これでは出会った意味がありません。
会話をする→次のアクションに進む→相手に次のアクションをした結果を報告する→また会う
こうしたことを繰り返すことによって、コミュニケーションは意味を持ちます。そのことを忘れないようにしてください。
では最後に、私が最も好きな言葉を挙げます。それは、「燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らんや」です。
意味は、燕雀(ツバメやスズメ)のようは小さな鳥には、鴻鵠(オオトリやクグイ)のような大きな鳥の志すところは理解できない。つまり、小人物には大人物の考えや志がわからない、ということです。
私はこの言葉に、本当に助けられました。たとえば、社長のことをああだこうだ言う人は燕雀です。低いところにいて、低い視点で上の人に文句を言うわけです。しかし、社長はまったく別の視点で、別の世界を見ています。
社長業とは孤独な商売ですから、理解されなくても1人で戦うしかありません。それをわかっていても、やはり部下からの言葉に落ち込むことがあります。そんなとき、自分を肯定してくれるのが、この言葉でした。
自分は何をよしとし、何に価値を置き、何を信条として生きるのかと考えるとき、こうした鴻鵠の視点が必要です。
中国では、「小人(しょうじん)」と「大人(たいじん)」の分け方が1つだけだというのをご存じですか? それは、「権力」のあり・なしではありません。
その人に「志」があるかどうかです。大人には志があります。小人はこれがないから、少しばかりのお金を儲けてみたり、人を羨んでああだこうだ言ったりするのです。
大人(=大人物)になるためには、志を持つこと。それは、器の大きい成功者になるために必要な資質でもあります。
人生の道のりがまだまだ長い若い人には、ぜひ、高い志を持って歩んでいただきたいと願っています。その道は、必ず「強運」へとつながっていくと信じています。
安田 正
株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役
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