思わずチャンスを与えたくなる人とは…
人生でさまざまな善意の第三者に助けられてきた私ですが、この歳になると逆に、私が若者の役に立ったり、アドバイスしたりする機会が増えてきます。そんな私のちょっとした紹介や手助けによって、転職した人、ライフワークを見つけた人もいます。
自分が「善意の第三者」に助けられたときには「なぜ、こんなことまでしてくれるのだろう」と不思議に思ったものですが、自分が誰かにチャンスを与える側になると、思わずそうしたくなる人たちには、ある共通の傾向があることに気づきました。
そこで、「善意の第三者」がチャンスを与えたくなる三つの傾向を紹介しましょう。こんな傾向があればチャンスが来やすい、つまり強運になれるということです。あなたの性格特性に当てはまるかどうか、チェックしてみてください。
1.素直である
チャンスとは「これまでの自分の経験値とは全く違う、想定外のこと」です。これまでの延長線上にある当たり前のことや普通にできることであれば、チャンスとは言いません。
「善意の第三者」は、そんな成長のチャンスやアドバイスを与えてくれます。しかし、このチャレンジを乗り越えれば自分は成長できる、とわかっていても、そんなときには必ず失敗の不安や恐怖もついてきます。
いわゆる心理学でいう「コンフォートゾーン(安心していられる範囲)」を越えるときは、誰でも不快感を味わうものです。ですから、チャンスをチャンスと思わなかったり、あるいはアドバイスに耳を傾けることができなかったりすることがあります。そこで不安や不快を乗り越え、チャンスやアドバイスに対して素直に耳を傾けることは、とても大切です。
もちろん「はい、はい」と聞くだけでなく、行動も変えていくことです。行動が変わったあなたの様子を見て、チャンスやアドバイスをくれた人は、その後もきっと良い方向へと導いて、助けてくれるでしょう。
私は新卒で入った英語の研修会社で営業をしていましたが、売上が上がったので、すぐに大阪支店長の職を拝命しました。まだ社会人経験二年目で、誰も知り合いのいない土地にたった一人で、しかも、新規開拓から始めなければなりません。もちろん不安だらけでした。
しかし、断る立場になかったので、「やるしかない!」と前向きにとらえ、大阪に向かいました。そこでの経験がまさに、その後の社長業に役立ったのです。
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