米国株は「売買コスト」が高く、短期売買に向かない
米国株に投資をするとき、どんなスタイルがいいのでしょうか。
その前に、株式投資のやり方を紹介します。ホールド(株を保有)する時間で投資スタイルが分けられます。
まずは、数週間からそれ以上に渡って株を保有する長期投資、次に、数日から長くて1〜2週間程度の保有期間の投資をスイングトレードといいます。1日のうちに売り買いの決済を終えてしまう投資法をデイトレードといい、もっと短期間の数秒から長くて数分で終わらせるスキャルピングという超短期売買もあります。
長く保有する投資は、できるだけ大きい利幅を狙った投資法になる一方、短期売買になるほど小さな利幅を数多く積み重ねていくことになります。
そして大きな違いは、どの株を買うか、どのタイミングで買うかの判断基準です。
通常、どの会社の株を買うかを考える際、その会社の事業内容や業績について調べます。業績がこの先よくなるようであれば、株の価格(株価)は上昇すると判断します。これに対し、デイトレードやスキャルピングは会社の業績とか、事業内容はあまり関係ありません。
短期間でしか保有しないので、目先の値動きだけに注目すればいいのです。
米国株に投資するのであれば、長期投資に限ります。米国株に投資するメリットといえば、高配当と値上がり益です。これに対し短期売買はその値動きに着目するわけですから、何も米国株でなくてもいいわけです。
そして米国株は売買にかかるコストが日本株より割高になります。頻繁に売買を繰り返すスキャルピングやデイトレードは、コスト高の米国株には向かないのです。
米国株投資では、じっくり長期保有することで「オイシイ果実」を得るようにしましょう。
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