いろいろな介護業界の職種の人たちと協力しては…
私は介護業界という大きな枠組みのなかでいろいろ考え、日常生活の行為を通じての運動指導という形で介護職にも関わってもらおうという発想に早くから至ったのです。自分のなかに「ケアミックス=複合的な総合ケアサービス」という思想が生まれてきたときです。
もしも創業当時、必要十分に療法士を採用できていたら、私の会社はいまのような形にはならなかったのではないか。あるいはなるにしても遅かったのではないかと思います。
そのときに新しい人財は採用できなかったけれど、周囲の利用者はこういうケアを必要としている。ならばいろいろな介護業界の職種の人たちがいるのだから、彼らと協力し合うことで、もっとクオリティの高いサービスを提供できるのではないか。そういうことに気づいたのです。
だから、私はしきりに「多職種協働」「総合ケア」という言葉でビジネスモデルを語っていました。ただ当時は縦割り行政の影響もあり、訪問看護/介護/リハビリは事業所内でしっかり区切れ、そういう指導がされていました。制度に基づいた指導ありきで、なかなかケアミックスという考えは受け入れてもらえない状況にあったのです。
それでも在宅ケアというなかで多様な職種が関わる。リハビリがあって、介護があって、看護がある。それを実際に図に描いたりもしていた。とはいえ、その理想を描いてから、それを実現するまでには、とても苦労しました。
二神 雅一
株式会社倉心會 代表取締役
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