世界のお金持ちは「資産1億~5億円の人」が90%
億万長者になりたい人は多いと思いますが、「この3つだけ実践すればなれる!」といった簡単なステップはありません。もしそんなことをいう人がいたら信じてはいけません。
私はデータが好きなので、みなさんにデータを紹介しましょう。日本ではあまり見かけない国際的なデータです。
それをどう解釈するかはみなさんにお任せします。最終的な判断は一人ひとりがすべきだと考えるからです。
さて、億万長者になるには、世界のお金持ちの状況を知る必要があります。
まずお金持ちの定義についてです。私が世界を回ってきた経験上、「金融資産1億円以上」の人はお金持ちだと考えていいと思います。ドル建てにすれば約100万ドルです。
世界のお金持ちのデータを見ると、多くの人が資産1億~5億円の範囲です。90%以上の人がこの範囲に入っています。5憶円以上を持っている人は、世界にもあまりいないのです。
ほとんどのお金持ちは、資産の半分以上が「株」
そのお金持ちはどんな資産を保有しているのでしょうか。たとえば、資産約1億〜3億円の人の資産の58%、つまり半分以上は投資資産です。続いて自宅用不動産が18%です(図表1)。
では、投資資産の中身はどうなっているでしょうか(図表2)。最も大きいのが株式です。続いて、債券、現金、オルタナティブ資産(不動産、コモディティ、未上場株など)となっています。
ここで大事なのは、「世界のお金持ちの多くの資産を占めるのは株式」ということ。つまり統計的に考えれば、株式投資をするのがお金持ちへの近道となります。
私が統計を好きな理由は「数字は嘘をつかない」からです。数字は、客観的な判断をする指標になります。
人間は時々、嘘をつくこともあります。私も自分に嘘をついたことがあります。だからこそ、数字で客観的に判断しなければなりません。
みなさんが億万長者になりたければ、世界のお金持ちのデータを見る。そして、お金持ちが実践している方法を参考にする。つまり、「ポートフォリオを見る」「その事実を知る」。これが第一歩となります。