できることなら、億万長者になりたい…。コロナ不況においてはなおのこと、きっと多くの人が願うことでしょう。ここでは「世界のお金持ち」のデータに基づき、お金持ちになるための方法を読み解きます。※本連載は、2020年9月出版の高橋ダン氏の著書『世界のお金持ちが実践するお金の増やし方』(かんき出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

世界のお金持ちは「資産1億~5億円の人」が90%

億万長者になりたい人は多いと思いますが、「この3つだけ実践すればなれる!」といった簡単なステップはありません。もしそんなことをいう人がいたら信じてはいけません。

 

私はデータが好きなので、みなさんにデータを紹介しましょう。日本ではあまり見かけない国際的なデータです。

 

それをどう解釈するかはみなさんにお任せします。最終的な判断は一人ひとりがすべきだと考えるからです。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

さて、億万長者になるには、世界のお金持ちの状況を知る必要があります。

 

まずお金持ちの定義についてです。私が世界を回ってきた経験上、「金融資産1億円以上」の人はお金持ちだと考えていいと思います。ドル建てにすれば約100万ドルです。

 

世界のお金持ちのデータを見ると、多くの人が資産1億~5億円の範囲です。90%以上の人がこの範囲に入っています。5憶円以上を持っている人は、世界にもあまりいないのです。

ほとんどのお金持ちは、資産の半分以上が「株」

そのお金持ちはどんな資産を保有しているのでしょうか。たとえば、資産約1億〜3億円の人の資産の58%、つまり半分以上は投資資産です。続いて自宅用不動産が18%です(図表1)。

 

参照:Spectrem Group(2019)
[図表1]世界のお金持ちの資産構成参照:Spectrem Group(2019)

 

では、投資資産の中身はどうなっているでしょうか(図表2)。最も大きいのが株式です。続いて、債券、現金、オルタナティブ資産(不動産、コモディティ、未上場株など)となっています。

 

参照:U.S.Trust 2018 Insights on Wealth&Worth
[図表2]アメリカ人富裕層の平均的な資産配分参照:U.S. Trust 2018 Insights on Wealth&Worth

 

ここで大事なのは、「世界のお金持ちの多くの資産を占めるのは株式」ということ。つまり統計的に考えれば、株式投資をするのがお金持ちへの近道となります。

 

私が統計を好きな理由は「数字は嘘をつかない」からです。数字は、客観的な判断をする指標になります。

 

人間は時々、嘘をつくこともあります。私も自分に嘘をついたことがあります。だからこそ、数字で客観的に判断しなければなりません。

 

みなさんが億万長者になりたければ、世界のお金持ちのデータを見る。そして、お金持ちが実践している方法を参考にする。つまり、「ポートフォリオを見る」「その事実を知る」。これが第一歩となります。

 

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世界のお金持ちが実践するお金の増やし方

世界のお金持ちが実践するお金の増やし方

高橋 ダン

かんき出版

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