案外できていない人が多い「礼儀正しく」という習慣
どんな人であっても入口で「尊重されていない」と感じると、助ける気にも、アドバイスすらする気にもなりません。ですから、最低限の礼儀はとても重要です。具体的には、以下のようなことに気をつけましょう。
・きちんと敬語を使う
・話を聞く態度で相手を不快にさせない(腕組みをして座る、アイコンタクトをしない、相槌が「うん」「ああ、そう」など偉そうなのはNG)
・荒い、汚い言葉遣いをしない(ヤバイ、うざいなど特にネガティブな発言は荒い言葉を使いがちなので要注意)
私は『超一流 できる大人の語彙力』(プレジデント社)という本を出版していますが、「その人の立場や見せ方によって使うべき、知っておくべき言葉」があると考えています。それが、各々が身につけるべき「語彙力」だと思うのですが、世の中では「語彙力」=「敬語」だと誤解されている節があります。
敬語を身につけただけで「語彙力がある」と思ってしまうのは違うでしょう。礼儀正しいとは、真の「語彙力」を身につけることではないでしょうか。その他のマナーとしては
・約束の時間に遅れない
これは、相手との信頼関係に大きく影響します。私からすると「遅刻をするなど信じられない!」というレベルなのですが、人からの紹介にもかかわらず、その面会に遅れてくる人がいます。
これが善意の第三者に出会えるチャンスかもしれないのに、出会う前からそのチャンスを失っている……そう感じずにはいられません。紹介というのは多くの場合、当然チャンスを与えてくれそうな人に行います。
そんな人はたいがい多忙の合間を縫って会ってくれるわけです。そこへ時間に遅れてくる……、そんなふうに想像してみてください。礼儀が足りないというのは、そんな相手への想像力が足りないということにもなります。その他、
・話の途中で携帯を見ない
・メールやメッセージでは丁寧な言葉遣いをする
・ご馳走してもらったら、すぐにお礼メールを出すなどです。
これらを読んで「そんな当たり前のこと……」と思うかもしれませんが、案外できていない人は多いものです。気をつけましょう。礼儀正しく、を習慣にすれば人生において得をします。
安田 正
株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役
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