自分勝手な判断で仕事を進めるのは大事故のもと
普段、ルーティンで行う作業であれば、ある程度自分で判断して仕事を進めていくかと思います。イレギュラーなことが起きても、以前似たようなことがあり、すでに処理した経験があれば、自分で判断して先に進めてもいいかもしれません。
これが全く対応したことがないイレギュラーだった場合はどうするべきでしょうか。
自分勝手な判断で仕事を進めると、あとで大失敗となり、社員にも迷惑をかけてしまいます。いままで一度も見たことのない事例、例えばマニュアルなどにも載っていないことであれば、必ず社員に判断を仰ぐことが必要です。
筆者が担当していたコールセンターでも、マニュアルにないのに、勝手に返金に応じたり、間違った返答をしたりする人がいて、あとで大変な思いをしたことがありました。
よくありがちなのが、本人は「以前対応した事例と似ていたから」という理由で勝手に判断して進めてしまうことです。でもよくよく聞いてみると、全く違う事例なのですが……。
その違いがわからず、すべて一緒くたになってしまって、失敗するのです。その微妙な違いを見極めるのが重要です。少しでも疑問に思うことがあれば、社員に判断を仰ぐ。もし気難しくて怖い社員だったとしても、そこは自分を守るためにも確認することが大切です。
仕事は「でしゃばりすぎない先回り」が評価ポイントに
いま担当している仕事が、「次は誰がどんなふうに必要としているか?」ということを意識したことはありますか?
なかなか自分の仕事で精いっぱいということもあるかもしれませんが、業務全体の流れを意識して仕事をすると、派遣先でも重宝されます。
例えば資料を作る場合、その作った資料が次にどこに回って、それを受け取った人がどういう処理をするか、ということがわかれば、「もっと資料をこうしてあげよう」とか、「もっとここをわかりやすくしてあげよう」とか、自然と考えるようになるでしょう。
そんなふうに先回りをして仕事をしてもらえると、資料を受け取る側もそのあとの仕事がスムーズに進んで楽になりますし、派遣先からの評価も高くなります。
また、先回りをすることで自分なりの創意工夫が生まれ、できる仕事の幅も広がり、スキルも上がっていきます。
ここで注意したいのが、「でしゃばりすぎない」ということです。
業務内容によっては、派遣さんはここまでやらなくてもいいですよ、という場合もありますので、状況を把握しながら仕事を進める必要があります。なかなか難しいかもしれませんが、でしゃばらない程度の「先回り」を実践していきましょう。
元木 さき
GCDFキャリアカウンセラー
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