社内外での自分勝手な振る舞いは、本人の評価を下げるだけでなく、周囲への迷惑、ひいては会社の損害に直結するリスクになりかねません。キャリアアップを目指す人が知っておくべき、業務推進上の「最低限のルール」について解説します。※本記事は、『ハケンで終わる人、正社員になれる人』(かざひの文庫)より抜粋・再編集したものです。

あるコールセンターで、社内状況がわかる書き込みが…

SNSが広く普及して、誰でも好きなときに、自分の意見をネット上に書くことができるようになりました。良いことも悪いことも、簡単に発信ができてしまいます。

 

個人のプライベートについて書く分には、お好きにどうぞ、ということになりますが、会社が特定されるようなことを投稿することは、とにかくご法度です。

 

個人情報を扱う会社や、セキュリティ教育がしっかりされている会社では、口を酸っぱくして言われると思います。社内で見聞きした情報は、たとえ家族であっても話してはいけませんし、退職後も漏洩してはいけない、と言われるはずです。

 

特にコールセンターは個人情報を多数扱っています。以前、とあるセンターで、社内の状況がわかるような書き込みがされました。業務内容や人間関係が綴られており、その状況が気に食わない、というような内容でした。本人は愚痴を書いただけかもしれませんが、見る人が見れば、これは明らかな情報漏洩です。

 

内容によっては、会社がただならぬ損害を被ることもあります。投稿者本人に責任があれば、損害賠償を請求されるかもしれません。偽名で書いておけば、どうせバレないだろうというのは甘い考えです。必ず発信者までたどり着きます。

 

会社に関することは、なにも投稿しないというのが鉄則です。

 

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

「勤怠不良の人」は、そもそも評価の対象外

勤務の評価として「勤怠」の割合はかなり大きく占めます。実際、派遣先からのクレームで一番多いのは勤怠についてです。

 

週5勤務のうち、突発的に月に3回も休むと、「この人、欠席が多いな」と思われます。たいていは体調不良が休みの理由です。インフルエンザに罹ったとか、本当に具合が悪いのなら仕方がありませんが、持病がない健康な人だったら、月に3回の突発休みはいくらなんでも多すぎです。

 

そして「遅刻」も要注意です。

 

遅延証明を出せばいいってもんじゃありません。

 

遅刻があまりに多いと、次の契約更新で問題視されることもあります。

 

そもそも、都会の電車は、ほぼ毎日遅延しているといってもいいくらいです。社会人であれば、遅延を見越して、少し早めの電車に乗るべきだと思います。

 

また、勤務先から家が近い人ほど遅刻をしてしまう傾向があるようです。

 

以前、群馬から都内に通っていた人で、群馬在住のときはほとんど遅刻がなかったのに、気が緩んだのか、都内に引っ越してから急に遅刻が増えたという人がいました。

 

仕事ができても勤怠が悪い人に評価はないことを念頭に置いておきましょう。

 

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ハケンで終わる人、正社員になれる人

ハケンで終わる人、正社員になれる人

元木 さき

かざひの文庫

この本はサクセスストーリーではなく、誰でも実践できる、正社員に近づくための、マニュアル本です。派遣先から、「この人に正社員になってほしい!」と思われるには、ちょっとしたコツがあります。そのコツを知っているのと知…

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