貯蓄が増加する50代…40代で結婚をすると
内閣府『令和2年版少子化社会対策白書』によると、平均初婚年齢は夫が31.1歳、妻が29.4歳。1985年と比較すると、夫は2.9歳、妻は3.9歳上昇しています。また晩婚化が進むことで母親の出産年齢もあがり、2018年で第1子が30.7歳で、第2子は32.7歳、第3子が33.7歳と、1985年と比べると、第1子で4.0歳、第2子では3.6歳、第3子で2.3歳上昇しています。
晩婚化が進むなか、40代で結婚、そして親になるということも珍しくはありません。30代で結婚、親になるのが平均だとすると、さまざまなライフイベントが10歳ほど後ろ倒しになると考えられます。
金融広報中央委員会『家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年』で、金融資産*の保有額(金融資産を保有していない世帯含む)の推移を見ていくと、30代と40代で平均値で500万円ほど、中央値で100万円強の差があります。
*本調査における金融資産=定期性預金・普通預金等の区分にかかわらず、運用のため、または将来に備えて蓄えている部分とする。ただし、商・工・農・林・漁業等の事業のために保有している金融資産や、土地・住宅・貴金属等の実物資産、現金、預貯金で日常的な出し入れ・引落しに備える部分は除く
■金融資産平均保有額
20歳代 平均値292万円/中央値135万円
30歳代 平均値591万円/中央値400万円
40歳代 平均値1012万円/中央値520万円
50歳代 平均値1684万円/中央値800万円
60歳代 平均値1745万円/中央値875万円
70歳代 平均値1786万円/中央値1000万円
さらに借入金のある世帯にその残高を聞いてみると、50歳代で保有金融資産額が上回るようになります。
■借入金平均額
20歳代 平均値478万円/中央値200万円
30歳代 平均値2367万円/中央値2450万円
40歳代 平均値2058万円/中央値1700万円
50歳代 平均値1316万円/中央値1000万円
60歳代 平均値691万円/中央値498万円
70歳代 平均値1349万円/中央値500万円
30代で結婚し親になると、子育て・教育、住宅と、大きな出費で、30代、40代は苦しい家計運営になるでしょう。ひと段落する50代は、本当の意味で家計は黒字化し貯蓄額も増えていく、老後の資産づくりを考えるうえでも重要な期間だといえます。
もし40代で結婚、親になると、絶好の“貯蓄どき”のタイミングも後ろ倒しになり、定年を迎えてからやっと家計は黒字化し貯蓄も本格化、となる可能性があります。
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