現代日本人の約2800万人が発症している「腰痛」のうち、2~3%が「椎間板ヘルニア」だと言われています。しかし医師に相談しても、具体的な対処法がなかったり、一生治らないと伝えられたり、困っている腰痛患者が多いのではないでしょうか。本記事では、現役医師である伊東信久氏が、椎間板ヘルニアの治療法に関する注意点について解説していきます。

コロナ禍、在宅勤務導入で椎間板ヘルニア患者増加!

コロナ禍でリモートワークや在宅勤務の導入が進みましたが、自宅での仕事環境が整っておらず、首や腰の痛みを訴える患者さんが増えています。パソコンで作業をしている間も、背筋を伸ばして頭部が背骨の上にしっかり乗っていれば、首にも腰にも必要以上の負担がかかることはありません。

 

しかし、同じ姿勢を取り続けるのは、1時間が限界といわれています。精神的にも1時間以上になると集中力が低下するため、1時間に1回は休憩を取るようにすると、気分転換にもなって仕事の効率がアップします。

休憩時間に軽くストレッチすると効果的!

身体を動かさずに同じ姿勢を取り続けていると、血液循環が悪くなって首や肩こり、腰痛が生じ、椎間板ヘルニアになりかねません。先にも述べたとおり、立っているにしろ、座っているにしろ、同じ姿勢を続けること自体に無理があります。

 

なぜなら、動物は「動く物」と書くとおり、身体を動かすことを前提にして骨格や筋肉などがつくられているからです。つまり、植物のようにじっとしていることが苦手なのです。

 

最も効果的な対処方法は、長く座っている場合は立って歩き回ること。私も新幹線で移動するときは、30〜60分に1回は席を立ち、トイレに行くふりをして車内を歩くようにしています。

 

ただし、すでに首や腰に痛みが出ているときは、グルグル回して骨をポキポキ鳴らすのは厳禁。特に首のストレッチの際、音が出るほど負荷をかけてはいけません。

 

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椎間板ヘルニア治療のウソ・ホント

椎間板ヘルニア治療のウソ・ホント

伊東 信久

幻冬舎メディアコンサルティング

多くの現代人の悩みである腰痛・首痛。 その原因の一つである椎間板ヘルニアには、さまざまなウワサがあります。「手術しても完治しない」「安静にしていれば自然に治る」など…。 本書では、そんなウワサの真偽を椎間板…

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