人は共通点を見出した相手にすぐ親近感を抱くものです。そこを利用すれば、自分の「お願い」を相手に気分よく聞いてもらうことが可能です。メンタリストDaiGo氏が、自身の影響力を高め、人間関係で優位に立つ方法を解説します。※本記事は、『超影響力~歴史を変えたインフルエンサーに学ぶ人の動かし方』(祥伝社)より抜粋・再編集したものです。

「小さな共通点」があるだけで耳を傾ける確率が2倍に

信用を得るための3ステップ

影響力のある人は、次の3つのステップを踏むことで効率的に聞き手の信用を得ていきます。

①「シュムージング」で打ち解け
②「ストレングス」で相手に自信を持たせ
③「類似と共通点」で仲間意識を深める


※本記事では、上記3ステップのうち、③「類似と共通点」について解説します。

 

●聞き手に親しみを感じてもらう秘訣

 

影響力のある人は、あからさまに人の上に立とうしません。身近な存在、気軽に話しかけられる仲間という立ち位置から、周囲に影響を与えていきます。

 

上から目線のリーダーは煙たがられ、親しみのあるリーダーは好意を持って支持されるのです。その秘訣が「類似と共通点の強調」にあります。

 

たとえば、初対面の人と話していて、あとから冷静に振り返ってみると「だから何?」と思うような些細(ささい)な共通点で話が盛り上がったことはありませんか?

 

★出身地が同じだった

★誕生日が近いことが判明

★血液型が同じだった

★名前の一部が一緒

★出身校が同じだった

 

年齢は離れていても出身地や出身校が同じなら、地元の名店や少し残念なお店、名物教師や学校の近くのサボりスポットなど、小さな共通点が見つかります。

 

また、誕生日が近いと「お祝いがクリスマスとセットになる」「祝日だったから小中学校時代はなぜか誇らしかった」、血液型が同じなら「占いで似たようなことを言われる」「だから×型は……と言われてムカつく」、名前の一部が一緒なら「あだ名はなんだった?」「よく名前を言い間違いされる」といった話ができます。

 

とはいえ、どれも話題としては何往復かの会話で一段落つくささやかなものです。でも、絶妙な「シュムージング(本題を切り出す前に自分のことをネタにした雑談を挟むテクニック)」として機能します。なぜなら、類似性によって生まれる好意は我々が思っている以上に大きいからです。

 

実際、人は小さな共通点があるだけで相手の話に耳を傾け、受け入れる確率が2倍近く向上することがわかっています。つまり、相手が「自分と同じだね」と共感し、好意を抱いてくれるだけで、与える影響力、説得力が大幅に高まるのです。

 

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

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超影響力~歴史を変えたインフルエンサーに学ぶ人の動かし方

超影響力~歴史を変えたインフルエンサーに学ぶ人の動かし方

メンタリストDaiGo

祥伝社

歴史的に紐解くと、メンタリストというのは、元々は欧米において政治家のブレーンとして、演説の原稿を用意し、話し方や身振り手振りの効果的な活用法をアドバイスし、大衆の心を動かす伝え方の手助けをしてきた存在でした。 …

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