相手との心理的距離を一気に詰めて関係を深める「雑談の力」

初対面の相手の懐に入るのは難しいもの。しかし「自分の話」を少しばかり雑談に織り交ぜるだけで、相手は親近感を抱き、自然と胸襟を開くようになります。メンタリストDaiGo氏が、自身の影響力を高め、人間関係で優位に立つ方法を解説します。※本記事は、『超影響力~歴史を変えたインフルエンサーに学ぶ人の動かし方』(祥伝社)より抜粋・再編集したものです。

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本題の前に「自分をネタにした雑談」を挟む

信用を得るための3ステップ

影響力のある人は、次の3つのステップを踏むことで効率的に聞き手の信用を得ていきます。

①「シュムージング」で打ち解け
②「ストレングス」で相手に自信を持たせ
③「類似と共通点」で仲間意識を深める


※本記事では、上記3ステップのうち、①「シュムージング」について解説します。

 

●シュムージングに効果的な5つの話題

 

聞き慣れない単語ですが、難しいテクニックではありません。簡単に言うと、「本題を切り出す前に自分のことをネタにした雑談を挟む」だけです。

 

本題の前に雑談を……と聞くと、ありふれたやり方に思えるかもしれませんが、重要なのは「自分のことをネタ」にすること。天気の話や最近のニュース、トレンド、業界の噂(うわさ)話などはシュムージングになりません。あなた自身に関係すること、それもかなりコアな部分に触れる話題のほうが効果的です。

 

そこで、社会心理学者ゲイリー・ウッドが提案する「自己開示に適した10のテーマ」から、シュムージングに効果的な5つの話題を紹介します。

 

お互いに話のきっかけにしやすく、それでいて「私はこういう人間です」「あなたはどうですか?」というやりとりが進みやすいテーマです。

 

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

 ★効果的な話題1:お金や健康に関する心配事 

 

お金や健康にまつわる話は、誰しも何らかの心配事を抱えているので一気に親密度が増す話題です。

 

「一時期体調を崩したことがあって、眠りについて研究したら寝つきがよくなったんですよ。〇〇さんは、普段よく眠れていますか?」

「実家に帰省するだけでも結構かかっちゃって……。出費はなかなか減らないし、お金の心配って本当に尽きないですよね」

 

ポイントは、聞き手に「プライベートな話を打ち明けられた」と感じてもらうこと。すると、「返報性の原理」が働き、「自分も心配事を話してみよう」と思ってくれます。

 

そして、聞き手は自分も打ち明け話をしたという実感を得て、それが相手への親しみへと変わっていくのです。

 

 ★効果的な話題2:人生で幸福を感じること、自分の楽しいこと 

 

自分の好きなこと、最近ハマっていること、幸せを感じる瞬間など、人生においてポジティブな出来事を話しましょう。

 

「最近、ちょっと凝(こ)った料理にハマってて、作っている間、集中できるし、おいしく食べられるし、家族も喜ぶし、本当にいい楽しみを見つけましたよ」

「猫を飼っているんですけど、ペットと過ごす時間ってどうしてあんなに気持ちが落ち着くんでしょうね。〇〇さんは、何か飼っていらっしゃいますか?」

 

笑顔とともに語られるエピソードは聞き手も楽しく聞くことができ、自分の幸せについても話してくれるはずです。

 

 ★効果的な話題3:自分の弱点やマイナス面 

 

あなたが長年悩んでいること、改善したいと思っていること、苦手だから助けてほしいこと、そういった弱点やマイナス面を打ち明けましょう。

 

「大勢の人と付き合うのが苦手で、どうしたら自分に合った人間関係を作れるか、ずいぶん悩んだ時期がありました」

「最近やっと、『もっとうまくできるはず!』と完璧を求めてしまうのが、独りよがりだったと気づいたんです」

 

悩みや弱さを打ち明けられるということは、客観的に自分のことを把握できているから。打ち明け話を聞いた相手は「この人はしっかりしている」「人の悩みや弱さを理解してくれる人だ」と好意的にと受け止めてくれます。

 

 ★効果的な話題4:自分の趣味や興味 

 

あなたが長く続けている趣味、これから興味を持って取り組んでいきたいと思っていることをテーマにしましょう。

 

ただし、語り方にコツがあります。「私の趣味は〇〇です」では、相手が興味のないジャンルだった場合、「そうですか」で終わってしまいます。

 

そこで、興味を持ったきっかけや趣味を通して学んだことなど、あなたなりのエピソードを交えること。すると、相手も会話に加わりやすくなります。

 

「心理学の本が昔から好きで、時間があると読み続けているんですけど、そもそも心理学に興味を持ったきっかけは片思いからなんですよ」

「最近、筋トレを始めたんです。体型の変化はもちろんうれしいんですけど、なにより集中力が高まる感じがするんですよね」

 

 ★効果的な話題5:恥ずかしかった体験や罪悪感を覚えた体験 

 

自分の失敗談、罪悪感が今も残っている体験を語りましょう。

 

失敗から学んだことを合わせて語ることで、相手は「この人は失敗を乗り越えて成長したんだな」「人の痛みがわかる人だな」といった印象を抱きます。

 

つまり、あなたという人物の人間性を聞き手に伝えることができるのです。

 

また、会話の相手が年下の場合は、失敗談を語ることで「年上ですごい人」というレッテルを破ることができて、親密度が高まりやすくなります。

 

「引きこもりで親に迷惑かけてどん底の時期があったんだけど、あるとき〇〇さんの話を動画で見て、自分もこんなふうになりたいし、変われるって思ったんだよね」

「大丈夫。私も最初は何度も𠮟られて、営業成績もビリだったけど、コツをつかんだらできるようになったし、社長も君に期待してるからこそ、あんなふうに言うんだよ」

 

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慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒。

人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとしてTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動。

趣味は1日10~20冊程度の読書、猫と遊ぶこと、ニコニコ動画、ジム通いなど。ビジネスや話術、恋愛、子育てまで幅広いジャンルで人間心理をテーマにした著書は累計330万部を超える。


■オフィシャルサイト:オフィシャルサイト
■Dラボ-メンタリストDaiGoの心理学徹底解説:Dラボ-メンタリストDaiGoの心理学徹底解説

著者紹介

連載メンタリストDaiGoが教える!ビジネスマンのための「人心掌握術」

超影響力~歴史を変えたインフルエンサーに学ぶ人の動かし方

超影響力~歴史を変えたインフルエンサーに学ぶ人の動かし方

メンタリストDaiGo

祥伝社

歴史的に紐解くと、メンタリストというのは、元々は欧米において政治家のブレーンとして、演説の原稿を用意し、話し方や身振り手振りの効果的な活用法をアドバイスし、大衆の心を動かす伝え方の手助けをしてきた存在でした。 …

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