普段、さまざまなシーンで感じられる格差。「学歴による収入格差」もその1つではないでしょうか。多くの人が感じているその格差、実際はどれくらいのものなのでしょうか。見ていきましょう。

高卒と大卒の「収入格差2.5倍」の国は?

このような学歴による収入格差。これは日本だけのことなのでしょうか。いまから5年前のOECDによる調査となりますが、世界主要国の学歴所得格差(高卒者の所得を100とした場合の大卒者の所得比率)を見ていくと、日本は151.70%で調査対象38ヵ国中20位。最も格差が大きい国は「ブラジル」で248.66%。高卒と大卒で2.5倍もの収入差が生じています。以降、「チリ」「コロンビア」「コスタリカ」「メキシコ」と続きます。

 

先進7ヵ国のなかで最も学歴格差が大きいのは「米国」で179.91%。「ドイツ」(13位)、「フランス」(18位)、「日本」(20位)、「イギリス」(23位)、「カナダ」28位、「イタリア」(32位)と続きます。

 

調査対象国中、最も格差が少なかったのが「スウェーデン」で114.70%。日本の水準で言うなら、大学卒の平均年収585万7000円に対し、高卒の平均年収が510万円ほどということ。これくらいの差であれば、高校卒業後、すぐに社会人になっても格差を感じることはないでしょうか。

 

UNESCOによると、「ブラジル」の大学進学率は53.26%(日本は63.58%)。世界平均が38.85%なので、それに比べるとブラジルにおいて大学進学は一般的なことと言えますが、まだステータスのあることと言えるのでしょう。また世界には大学進学率が10%に満たない国も多くあり、学歴差が「ブラジル」以上に大きな国もあると考えられます。

 

このように、日本で生じている学歴による収入格差ですが、世界にはさらに大きな格差の国もありますし、先進諸国を見ても、日本が特別、格差が大きいというわけではなさそうです。

 

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