1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
主要株式市場はまちまちとなりました。米国株式市場は、強い経済指標や総じて良好な企業決算発表などが好感されました。また米連邦準備制度理事会(FRB)が緩和的な金融政策を維持するとの見方から長期金利が低下したことなども好感され、NYダウ、S&P500は最高値を更新しました。NYダウは週間では1.18%上昇しました。日本株式市場は、世界的な景気回復への期待は強いものの、高値警戒感も強く方向感に乏しい展開となりました。後半にかけては、日米首脳会談を前に一段とこう着感が強まりました。日経平均株価は0.28%と小幅に下落しました。欧州株式市場は、英国でのコロナ感染減少や良好な米中の経済指標などが好感され独DAX指数は最高値を更新しました。独DAX指数は1.48%、英FTSE100指数は1.50%上昇しました。中国株式市場は、緩和的な金融政策が正常化に向かうとの見方や高値警戒感などから上海総合指数は0.70%下落しました。香港ハンセン指数は米国が中国の為替操作国認定を見送ったことなどを好感し0.94%上昇しました。
<リート>
グローバル・リートは、米国での株式上昇や長期金利低下などを好感して1.86%上昇しました。
<債券>
米国の債券市場は、FRBのパウエル議長も「完全雇用までゼロ金利を続ける」とコメントしていることなどから金融緩和の長期化観測が広がり、長期債利回りは週間で0.097%低下しました。日本、英国の10年国債利回りも低下しました。
<為替>
円相場は対米ドルでは、緩和的金融政策の長期化観測を受けて、米長期債金利が低下したことなどから、0.71%の円高となりました。対ユーロではほぼ横ばいとなりました。
<商品>
原油価格は、米原油在庫が大幅に減少したことなどから6.42%上昇落しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年4月12日~4月16日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年4月19日)
先週の注目の「日々のマーケットレポート」
2021年4月16日 インド株は高値もみ合い、コロナ感染拡大が上値を抑える
2021年4月15日 「マルチスピード」型の回復と金融市場(吉川レポート)
2021年4月14日 アジア・オセアニアのリート市場は概ね堅調
2021年4月13日 注目される消費関連企業の『総額表示』への対応
先週の注目の「市川レポート」
2021年4月13日 ファミリーオフィスと金融市場~アルケゴス問題を考える