1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
主要株式市場は概ね下落しました。米国株式市場は、強い経済指標や総じて良好な企業決算発表などは好感されましたが、世界的なコロナ感染拡大による景気回復の遅れが懸念されたほか、バイデン米大統領のキャピタルゲイン増税案も嫌気されました。NYダウは週間では0.46%下落しました。日本株式市場は、世界的な景気回復への期待は強いものの、高値警戒感に加えて大阪府や東京都などに緊急事態宣言が発令される見方が強まったことなどが嫌気されました。日経平均株価は2.23%下落しました。欧州株式市場は、好調な企業決算や欧州中央銀行(ECB)の政策金利据え置きは好感されましたが、世界的に新型コロナウイルス感染が増加していることへの懸念が強まり、独DAX指数は1.17%、英FTSE100指数は1.15%下落しました。中国株式市場は、5月のメーデー連休での消費拡大や企業の1-3月期決算への期待のほか、気候変動対策での米中が協力姿勢を示したことなどを好感して上海総合指数は1.39%。香港ハンセン指数は0.38%上昇しました。
<リート>
グローバル・リートは、小幅な動きとなり、1.02%上昇しました。
<債券>
米国の債券市場は、景気回復期待は強い一方、世界的なコロナ感染拡大への懸念などを背景に、長期債利回りは週間でほぼ横ばいとなりました。日本、独、英の10年国債利回りも小幅な変動となりました。
<為替>
円相場は対米ドルでは、東京都や大阪府の新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言の影響による景況感悪化懸念や、それを嫌気した日本株の下落を受けて0.67%の円高となりました。対ユーロではほぼ横ばいとなりました。
<商品>
原油価格は、予想に反して米原油在庫が前週比増加したことなどから1.57%下落しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年4月19日~4月23日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年4月26日)
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