為替
先週の豪ドルの対円レートは、低下しました。米国で新型コロナワクチンの接種が進んだことや経済指標が上振れたことを受けて景気回復期待が強まったことを背景に、景気に敏感な資源国通貨である豪ドルは対米ドルではしっかりした展開となりました。一方、米国の長期金利の上昇が一服したことにより米ドル安円高が進みました。豪ドルの対米ドルの堅調さよりも円の対米ドルでの上昇が勝り、豪ドルは対円ではやや下落しました。
金利
先週の豪州3年国債利回りは、わずかに低下しました。米国のパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けて緩和的金融政策の長期化観測が高まり、米長期債利回りが低下しました。これを背景として、豪州3年国債利回りもつられて若干低下(国債価格は上昇)しました。豪州準備銀行(RBA)の金融政策は現状維持でした。
株式
先週の豪州株式は、大きく上昇しました。米国株式がNYダウ、S&P500が最高値を更新したことや、今月19日から開始されるニュージーランドと豪州での隔離なしで両国の往来が可能となるトラベルバブル発表を受けて投資センチメントが改善しました。これを受けて豪州株式は上昇しました。
リート
先週の豪州リート指数は、大きく上昇しました。豪州の株式市場が米国株式上昇を好感する形で大きく上昇したことや、豪州の長期国債利回りがわずかながら低下したことを受けて豪州リート市場は大きく上昇しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年4月5日~4月9日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2021年4月13日)