109円割れの攻防続く米ドル/円…今後の展開は米国株次第か

先週の米ドル/円は、一時109円割れ寸前まで下落したものの、週末には110円近くまで小反発しました。FX開始直後から第一線で活動している、マネックス証券・チーフFXコンサルタントの吉田恒氏は「109円割れに向かうかどうかは、米国株次第」だと述べています。一体なぜなのでしょうか。今回は、米ドル/円の今後の展開について予想していきます。

【期間限定/参加特典付】
医師だけしか買えない「不動産投資物件」ご紹介WEBセミナー 

「4/12~4/18のFX投資戦略」のポイント

[ポイント]​

・米金利低下に連れる形で米ドル/円は先週109円割れ近くまで反落したが、米金利が下げ渋るなか、米ドル/円も週末にかけて小反発。

・米金利の下げ渋りは、株高が続くなかで金利の「上がり過ぎ」修正が進みにくいことが一因か。株高、NYダウの52週MAからのかい離率などに、株安に転換する兆しが見える。

 

米ドル/円「112円」突破なるか?(画像はイメージです/PIXTA)
週末にかけて反発した米ドル/円(画像はイメージです/PIXTA)

米ドル/円の下落は「米金利の低下」が要因か

先週の米ドル/円は、一時109円割れ寸前まで下落しました。これは、米金利が低下し、日米金利差米ドル優位が縮小したことに連れた面が大きかったといえます(図表1参照)。ただその米金利は、週末にかけては下げ渋るところとなったことから、週末には米ドル/円も110円近くまで小反発となりました(図表2参照)。

 

 

出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成
【図表1】米ドル/円と日米金利差 (2020年10月~) 出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成

 

出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成
【図表2】米10年債利回りの推移 (2020年12月~) 出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成

 

米景気は、先週発表された景気指標のなかでも、ISM非製造業景況指数などが事前予想を大きく上回り、「絶好調」といえる状況が続いています。にもかかわらず、先週にかけて米金利が低下したのは、短期的な「上がり過ぎ」の反動が大きいといえるでしょう。

 

米10年債利回りの90日MA(移動平均線)からのかい離率は、一時50%以上に拡大し他ものの、先週は30%程度まで縮小しました(図表3参照)。空前の「上がり過ぎ」が修正されるなかで、米金利が低下したといえるでしょう。

 

 

出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成
【図表3】米10年債利回りの90日MAからのかい離率 (2010年~) 出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成

 

 

過去の実績からすると、米10年債利回りの90日MAからのかい離率が30%以上で推移している状況は依然としてかなり「上がり過ぎ」懸念が強いものの、その割に、米金利は週末にかけて下げ渋るところとなりました。株高が続いていることが理由のひとつといえるでしょう。

 

\\11/2(火)開催//
2023年3月末日まで 投資金額4,200万円 ⇒ 2,900万円の 「一括償却」 “コインランドリー事業”

マネックス証券  チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティ FX学長

大手の投資情報ベンダーの編集長、社長などを歴任し、国際金融に関する情報発信の分野で活躍。 機関投資家に対するアナリストレポートを通じた情報発信はもとより、近年は一般投資家および金融機関行員向けに、金融リテラシーの向上を図るべく、「解りやすく役に立つ」事をコンセプトに精力的に講演、教育活動を行なっている。 2011年からマネースクエアが主催する投資教育プロジェクト「マネースクエア アカデミア」の学長を務めた。 書籍執筆、テレビ出演、講演等の実績も多数。

【動画で解説】吉田 恒の為替ウィークリーセミナー
毎月恒例 米雇用統計セミナー

著者紹介

連載国際金融アナリスト・吉田恒氏が解説!今週のFX投資戦略

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧