「4/5~4/11のFX投資戦略」のポイント
[ポイント]
・米ドル/円は111~112円という重要水準に迫っている。米ドル/円自体、とくに「上がり過ぎ」、「買われ過ぎ」懸念は強くないが、連動している米金利は空前の「上がり過ぎ」が続いているだけに、重要水準前に上昇一服となるか否かは、米金利の動向次第といえる。
・一方、52週MAを長く大きく上回る今回の値動きは、米ドル/円の上昇がトレンドとして展開している可能性がある。反落の動きとなっても、あくまで一時的なものだろう。
「111~112円」という重要水準を超える可能性は?
先週の米ドル/円は、110円の大台を突破すると、そのまま一気に111円近くまで一段高となりました。111円は、昨年3月のコロナ・ショック以降の高値、そして112円は、新型コロナウイルス感染拡大以前に記録した昨年の高値です(図表1参照)。4月相場において、米ドル/円はそんな重要水準をさらに超えていくのでしょうか。
米ドル/円は最近、急ピッチで上昇している印象もありますが、90日MA(移動平均線)からのかい離率は未だプラス5%弱にとどまっています。経験的に米ドル/円の短期的な「上がり過ぎ」懸念が強まるのは、90日MAからのかい離率がプラス10%前後まで拡大した場合なので、その意味では足元は必ずしも「上がり過ぎ」懸念が強いというほどではありません(図表2参照)。
次に円のポジションを確認してみましょう。CFTC統計の投機筋の円ポジションは、最近売り越し(米ドル買い越し)が急拡大しましたが、それでも先週時点の6万枚弱程度の売り越しは、経験的には「売られ過ぎ」を懸念するほどではないでしょう(図表3参照)。
代表的な低金利通貨である円は、基本的には「買われにくい」、「売られやすい」傾向があります。CFTC統計の投機筋のポジションを参考にすると、買い越しは5万枚を超えると「行き過ぎ」懸念が強まるのに対し、売り越しは10万枚以上に拡大することも珍しくありませんでした。その観点からすると、まだ円の「売られ過ぎ」を懸念する状況ではなさそうです。
では、米ドル買い・円売りはさらに続き、一気に4月相場で111~112円といった重要水準も超えていくことになるでしょうか。それを考える上で気になるのが、ここまで米ドル/円の上昇と高い相関関係が続いてきた、米金利の動向です(図表4参照)。
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