誰もがリーダーシップを発揮する機会を持つべき理由
普段多くの人が耳にするリーダーシップとは、自ら意識的に発揮する場面であることを認識した上でリーダーシップ行動を取り、その行動を見た他人がポジティブな影響を想像するという構図である。
別に何発リーダーシップを発揮してもらっても構わないが、せいぜい人が見てリーダーシップと感じるのは、1つか2つである。そんなことで人の印象は作られている。同じ人間ではないし、同じ行動基準と裏側にある価値観も違うのだ。
リーダーシップスタイルというのが研究されているが、私は大きな集団の説明をわざわざ個である自分にあてはめる必要は全くないのだと思う。誰でもリーダーシップを発揮する機会があった方が良い。
管理職には、現場のリーダーとして、チームメンバーが自発的に組織を良い方向に進めるための行動を取りやすい雰囲気や環境作りにエネルギーを注いでほしいと思う。
家庭でも職場でも「役職」関係なしに行動すべきである
すべてのメンバーに、組織の目的達成のために自分の正しいと思う行動を取ってほしいと思ったら、「リーダーシップ」を別の用語に置き換えてみると良い。
例えば、あなたが唯一無二の専門家ならば「エキスパートシップ」を発揮してほしい。
家庭ではどうであろうか。面倒な話は先送りで、ほとんど話をせず、後から問題が大きくなるという事例をたくさん見ているのではないだろうか。子供の教育や親の介護、相続、それだけではない。親が高齢になれば、医療費や住む場所など、色々考える場面は増えてくる。
家族以外には関わらせたくない話である。いや、関わりたくない話である。家庭においても、あなたがリーダーとなるべき機会はたくさんあるはずで、目指すべき方向に進めるために行動する大事な場所である。
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冠 和宏
20年以上、医薬品の研究開発に従事。これまで第一三共株式会社およびファイザー株式会社にて日米の開発組織でキャリアを歩み、海外も含めた臨床開発の戦略立案業務全般に深く関与。
専門分野は、企業治験及び医師主導治験、そして組織マネジメント、戦略構築から治験オペレーションと幅広く、学術面でもレギュラトリーサイエンスのエリアで幅広く活躍中。
現在は、自ら設立した法人を通じ、臨床開発・組織及び人材開発の専門家としてコンサルティング業務に従事。現職に加えて、2019年7月より株式会社アセントデベロップメントサービスの取締役副社長兼開発本部長を兼任している。
また、厚労省ベンチャーサポート事業のサポーターやアカデミア組織の客員講師などの兼任、更に製薬業界の業界団体にあたるDIA Japan にも所属し、2018年はDIA日本年会のVice ProgramCommittee Chairを務め、また2019年より人工知能とデジタル技術の利活用にフォーカスしたシンポジウム(Cutting edgeシリーズ)のプログラム委員長を務めている。
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