なぜ、認知症なんかになるんだ――。物を失くす、使えなくなる、物忘れが増える……。刻々と変わりゆく妻の様⼦に⼾惑う⽇々について、棚橋正夫氏は書籍『認知症介護自宅ケア奮闘記 私の知恵と工夫』で記しています。

初めてケアマネジャーと会うことに、第一印象は…

JR長尾駅から新田辺への通院は、妻にとっては遠くて不便なので、自宅に近いN病院の心療内科に転院した。苦労しながらも、そのとき、既に1年以上が経過していた。2013年6月のことだった。

 

再び地域包括センターに行った。認定の報告と介護の状況を伝えた。話を聞いているうちに、認知症のことを良く知らないまま介護を続けていると、進行も早まり精神症状も悪化していくと思った。

 

そのとき、初めて専門的な立場でサポートしてくれるケアマネジャー(以下、ケアマネと表記)の存在を知った。ケアマネのアドバイスを受けることによって、介護の仕方や私の負担も変えられるのではないかと判断して依頼した。

 

しばらくして、地域包括センターからケアマネは、Kさんに決まったと報告を受けた。Kさんから電話があり訪問された。第一印象は、とても、しっかりした頼りがいがあり、何でも気軽に相談できる雰囲気を持った女性だった。

 

(写真はイメージです/PIXTA)
(写真はイメージです/PIXTA)

 

頼もしさを感じた。初対面で私も妻も信頼と尊敬を置いた。また、妻の昔の知人によく似ていたので、とても親しみを感じてくれた。ケアマネKさんは、いつも月末に訪問してきた。

 

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棚橋 正夫
1936(昭和11)年、神戸生まれの京都育ち。1957年松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)に入社。音響部門の技術営業などに携わる。定年後、アマチュア無線、ゴルフなど趣味の道を楽しむ。

本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『認知症介護自宅ケア奮闘記 私の知恵と工夫』より一部を抜粋したものです。最新の税制・法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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