今回は、住宅・不動産サイトを利用して親の家の「価値」を把握する方法について見ていきます。※本連載は、「マンション評価ナビ」の企画・運営を手がける株式会社風の代表取締役、大久保恭子氏の著書、『どうする?親の家の空き家問題』(主婦の友社)の中から一部を抜粋し、空き家になった親の家への対処法を紹介します。

まず住宅不動産ポータルサイトで検索してみる

ここからの説明は中古一戸建てを例にとり、ご説明していきます。基本的なことはマンションも同じです。インターネットであなたの親の家がある「○○市中古一戸建て(マンション)」とキーワード検索をしてみましょう。

 

すると、いくつかの住宅不動産ポータルサイトが掲出されます。それらをクリックしてみると、当該地域で現在売りに出されている、中古の一戸建て情報が出てきます。

 

これらの情報と親の家の仕様を見比べながら、売り出し価格がいくらくらいになりそうなのかを、見ていきます。

「立地・広さ・建物面積」が近い物件情報で推測

比較するには立地が最優先なので、まず同じ地域、沿線、最寄り駅、徒歩分数の立地の情報を選別します。その次に土地の広さ、建物面積が同じような規模の情報を選別します。

 

そのうえで、さらに同じような築年数の情報に絞り込むと、あなたの親の家が、だいたいいくらかがわかってきます。

 

親の家が築25年超の木造建築なら、建物の評価が0ということもありますので、土地の情報も併せて見ておけば、売り出し価格のイメージがより明確につかめるでしょう。

 

「貸す」場合も基本的には「売る」と同じです。

 

前述の文章の「売る」を「貸す」、「売り手」を「貸し手」、「買い手」を「借り手」に置き換えて見ていけばいいでしょう。インターネットで一戸建て(マンション)なら○○市の賃貸一戸建て(賃貸マンション)でキーワード検索し、同じような手順を踏むと、だいたいの家賃相場がつかめます。そのうえで、地元の不動産会社へ同じような質問をすれば、実際の取引の状況から親の家の賃貸実力はわかってくるでしょう。

 

インターネット上の情報はあくまで売りに出した(貸しに出した)情報です。実際の契約時の価格や家賃とは異なります。買い手や借り手がつきにくい場合は、値下げすることもありますし、いつまでたっても売れない、貸せないという場合もあります。そこで、実際の取引の動きについては、地元の不動産会社へ問い合わせてみることにします。

本連載は、2015年8月31日刊行の書籍『どうする? 親の家の空き家問題』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

どうする? 親の家の空き家問題

どうする? 親の家の空き家問題

大久保 恭子

主婦の友社

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