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なぜ「小型株」のパフォーマンスのほうがいいのか?
それでは、なぜ小型株は大型株を上回るパフォーマンスをあげることができると考えられるのでしょうか?
その要因の一つとして、小型株の株価には、様々な情報が完全に織り込まれていないことがあげられます。
「効率的市場仮説」という考え方があります。すべての利用可能な情報が完全に市場価格に反映されているのであれば、投資家は期待リターンを上回ることができない、とする仮説です。逆に考えると、市場が非効率で情報が市場価格に反映されていないのであれば、投資家は期待リターンを上回ることができる、との仮説も成り立つわけです。
では、なぜ小型株の株価にすべての情報が織り込まれていないのかというと、証券アナリストがカバーしている銘柄が少ない要因があげられます。
【図表4】のグラフは、コロナ相場で株価が3倍以上に上昇した銘柄の市場別の銘柄数(青色)と、その銘柄をカバーしている証券アナリストの数が一人以下の銘柄数(オレンジ色)をグラフ化したものです。カバーしている銘柄でも、多くは2、3人といった少人数のカバーに留まっています。
ちなみに、大型株のソニーは28人、任天堂は26人の証券アナリストがカバーしていますので、いかに小型株に証券アナリストのリソースが割かれていないかがわかります。
数多くのアナリストがカバーしている大型株の銘柄は、決算情報や経営に関する重要事項がある程度株価に織り込まれていきます。また、企業もIR(インベスター・リレーションズ)活動を積極的に行うことから、相乗効果で情報量が増えていくと考えられます。
本来であれば、宝の山かもしれない小型株をもっと多くのアナリストがカバーしてもよいのですが、規模の小さい会社は、メイン投資家である外国人に対して語学やIR人“財”の不足などリソース問題もあり、十分な情報開示ができません。
また、次のような様々な理由から、海外投資家や大手機関投資家が好む「大型ハイテク株」に証券アナリストがどうしても集中してしまいます。
・大手の機関投資家は流動性の問題もあり、小型株投資を好まない
・リサーチ費用の分離化が進んで証券会社のリサーチ収入が減っており、セルサイドのアナリストの数が減少
・法人情報の取り扱い問題などから、トップアナリストの優位性が弱まっている
しかし、アナリストがカバーしていないことが宝の山を生む源泉ともなっているわけですから、歓迎すべきことである一方で、一歩間違えば玉石混合のなかのただの石を掴む可能性のほうが高いことも十分注意する必要があります。
そこでディープリサーチの重要性が高まるわけですが、すべての小型株にディープリサーチはできません。どのような業種の銘柄にフォーカスを当てていくのかは、【図表5】がヒントになります。
小型株であることは、宝探しのゴールではなく、スタートです。そのため、成長性が高く将来有望であるにも関わらず、市場が放置している銘柄を探すことが小型株投資のポイントです。
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