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株式市場は一度「チャンス」を逃しても終わりではない
新型コロナへの懸念から株式市場は、2020年3月に一時大幅な下落となりましたが、安値から1年経過した今では、日経平均株価で30年ぶりに30,000円台を回復するなどコロナショックの安値から2倍近い大幅な反発を見せています。
もちろん、すべての銘柄が2倍になったわけではなく、10倍になった銘柄もあれば、マイナスとなっている銘柄もあります。
JPX(日本取引所グループ)には3,700銘柄以上の会社が上場しています。TOPIXと日経平均のリターンに差があるように、いつも株価指数と同じようなパフォーマンスをあげることができるとは限りません。特に、新型コロナのパンデミックのような予想外の急落や急騰時などエントリー、エクジットともに難しい判断になります。
市場には「禍福(かふく)は糾(あざな)える縄(わな)の如(ごと)し」「野も山もみな弱気ならあほうになって買いの種をまけ」という格言があります。まさに2020年の3月はこのような相場でしたが、株式市場の参加者は丁半博打の博徒(ばくと)でもなければ、あほうになる必要もありません。
確かに振り返ってみれば、千載一遇のチャンスではありましたが、そのチャンスを逃したら終わりではありません。安値と高値の断面をみて、2倍になった、何倍になったと論じてもさほど意味はありません。
株式市場はいつでも扉を開けているわけですが、その扉はときによって狭くもあり広くもあるわけです。したがって、千載一遇のチャンスを逃しても逃さなくても、どのようなタイミングであっても、結果を出せるような運用をしたいと誰しも思うはずです。
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